2006 Fiscal Year Annual Research Report
ミャンマーを事例とする農業遺伝資源多様性の把握、農家保存と利用の検討
Project/Area Number |
16405019
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
渡邉 和男 筑波大学, 大学院生命環境科学研究科, 教授 (90291806)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大澤 良 筑波大学, 大学院生命環境科学研究科, 助教授 (80211788)
藤村 達人 筑波大学, 大学院生命環境科学研究科, 教授 (70292513)
MATTHEWS PETER J. 国立民族博物館, 研究部, 助教授 (70281590)
河瀬 真琴 (独)農業生物資源研究所, ジーンバンク, 上級研究員 (00192550)
坂 智広 (独)国際農林水産業研究センター, 生物資源部, 主任研究官 (80343771)
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Keywords | 育種学 / 遺伝子 / 植物 / 農林水産物 / 民族学 / 遺伝資源 / 生物多様性 |
Research Abstract |
調査研究対象地域は、これまでの予備調査とH17年度の3件の調査収集旅行(Matthews,渡邉、別資金で河瀬)に基づき、同じ場所をモニターした。渡邉は,H18年7月及びH19年3月に南部のヤンゴン郊外HleguのVFRDC近郊(バナナ、マンゴー、ショウガ科非ショウガ属、ナス科野菜(ナス、トウガラシ、トマト、nightshadeなど)及びNaugnapin周辺を頻繁に現地協力者と品種の変遷を確認した。同様にサトイモについてヤンゴン郊外を調査し,Matthewsは、H18年10月にサトイモについて、Kachin州のIndawgyi湖周辺の調査を行った。河瀬と渡邉は,H18年11月に北部はKachin州のPutaoを起点としてSumbien, Sumprabon, Myikyinaにいたる日本人未踏の地を徒歩にて調査し,少数民族の村落で,民俗学的な知見を含めて遺伝資源の調査及び収集をおこなった。野菜類の遺伝資源の利用や保全が非常に脆弱で合あることがわかった。本調査では,約100点の収集物の分譲をMTAに基づきMOAIから受け,農業生物資源研究所ジーンバンクに保存した。これらは、イネ,ソルガム,Vigna,ナス野生種、ショウガ科非ショウガ属などである。なお、これら調査は,旅費等の支弁を他の寄付金等も導入し行った。軍事政治的事情から調査活動は限定される可能性があったが、現地政府との緊密な連絡連係によって、極力支障のないように行動できた。 documentationについては昨年のマンゴーに続きショウガについて、多様性解析とモノグラフの作成を共同作業でミャンマー側と行い初稿原稿ができH19年度に出版予定である。 過去3年の調査基盤に基づき,ミャンマーだけではなく、近隣国の国境周辺における少数民族の植物・作物との関わりと保全と持続的利用に係る研究課題についてグループメンバーを主体として検討した。人類学,社会学、法学、薬学、地域開発学等の研究者を含めた学際研究グループの構築を行い,当該科研研究からの発展課題を構築した。
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Research Products
(5 results)