2007 Fiscal Year Annual Research Report
ナミビア国半乾燥地域におけるトウジンビエ栽培体系下での氾濫水利用型粗放稲作の導入
Project/Area Number |
16405020
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
飯嶋 盛雄 Nagoya University, 大学院・生命農学研究科, 准教授 (60252277)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山内 章 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授 (30230303)
野島 博 千葉大学, 園芸フィールド科学教育研究センター, 准教授 (30009550)
坂上 潤一 名古屋大学, 国際農業研究センター, 主任研究官 (70399369)
泉 泰弘 滋賀県立大学, 環境科学部, 准教授 (90305558)
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Keywords | アフリカ / アフリカイネ / 国際研究者交流 / 稲作導入 / ナミビア / ネリカ / NERICA / 貧農 |
Research Abstract |
最終年度の研究では、研究協力者のAWALA氏が9月下旬にナミビア大学農学部に出張し、120品種の水稲品種群選抜試験を継続して実施するとともに、湿地帯での乾季における塩類ストレス耐性実験を実施した。続いて研究協力者のNAMHAPO氏(ナミビア国出身国費留学生、博士前期課程1年)が11月初旬に、代表者の飯嶋が11月中旬に出張し、フィールド試験を引き続き運営した。その結果、塩集積湿地帯では乾季の作付けによりほとんどの品種が枯死したが、昨年実施した雨季作の結果と併せて評価すれば、インドの水稲品種であるPOKKARIが導入品種として有望であることが判明した。ギニア国フラヤ試験場と滋賀県立大学環境科学部でも昨年と同様な乾燥ストレス耐性品種選抜試験を実施した。 上述したいくつかの基礎研究とともに現地自給農家による稲作導入を進めるため、農家自身によるイネの品種選抜試験を3年目から開始した。さらに、トウジンビエとイネの栽培を一連の作業体系の中で融和させることを目指して、イネの収穫後調整農具を導入した。現地の自給農家へ普及させるため、日本古来の脱穀(千歯こぎ)、籾摺り(土臼、つき臼)、選別(箕)農具を作成し、現地に運搬した。2008年3月には代表者が再び出張し共同研究者や農家と議論した。その結果、脱穀機の有用性と、籾摺り機のさらなる改良が必要なことを認識し、今後の課題とした。4ヵ年の研究実績を総括するとともに、今後のさらなる研究協力を確認した。
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Research Products
(11 results)