2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16405036
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
明石 博臣 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (10334327)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉川 泰弘 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (80109975)
本藤 良 日本獣医畜産大学, 獣医畜産学部, 教授 (20114639)
森川 茂 国立感染症研究所, ウィルス研究部, 室長 (00167686)
遠矢 幸伸 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (20180119)
久和 茂 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (30177943)
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Keywords | エボラウイルス / ELISA法 / 疫学調査 / 蛍光抗体法 / 抗コウモリIgG血清 / コウモリ免疫グロブリン / Bウイルス / ヨコセウイルス |
Research Abstract |
研究実施計画に基づき平成17年度は以下の研究を実施した。 1)エボラウイルスおよびBウイルス研究 エボラウイルスに関してはELISAの手法が確立されたので、バキュロウイルス発現抗原を用いて捕獲コウモリ血清についてエボラウイルス抗体の測定を試みている。Bウイルスに関しては、組換え抗原を用いて血清の鑑別抗体測定が可能になり、飼育チンパンジーを対象にBウイルス抗体の測定とヒトヘルペスウイルス抗体の測定を進めた。 2)翼手目の免疫系解析 脾臓より分離したリンパ球よりmRNAを抽出し、cDNAライブラリーを作成し、オオコウモリCD4、IgFcRnについて蛋白コード領域を決定した。その結果、ともに偶蹄目、奇蹄目、食肉目などとの相同性が高く、ミトコンドリアDNAによる系統解析の結果を反映するものであった。また、オオコウモリCD4 Ig-like C-type 1領域において、ヒトやマウスと異なりジスルフィド結合が欠損しておりこれらと異なる立体構造を形成する可能性が示唆された。今後、これらの抗体を作成し分布を明らかにしていく。 3)翼手目のウイルス病抗体検索法 ヨコセウイルスのLAB (labeled avidine-biotin)-ELISAの手法を確立した。この手法により、タイ、フィリピン、マレーシアで得たコウモリ血清151例を検査したところ、フィリッピンの1例 (2.7%)、マレーシアの5例(19%)が陽性であった。タイのコウモリから陽性例は検出されなかった。
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Research Products
(2 results)