2004 Fiscal Year Annual Research Report
ラオスなどの途上国における予防接種の問題に関する研究
Project/Area Number |
16406018
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
黒岩 宙司 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (30345037)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 謙造 順天堂大学, 医学部, 助手 (00365628)
崎坂 香屋子 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (00376419)
奥村 順子 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (40323604)
三好 美紀 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (30361463)
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Keywords | ワクチン接種率低下 / GAVI / AD注射器 / KAP / ボリカムサイ県 / ウドムサイ県 / 新生児破傷風 / 使用済み注射器処理機 |
Research Abstract |
1.ワクチン接種率低下の原因解明 (1)政策:平成16年7月にラオス、ビエンチャン、ボリカムサイ県にて保健省、JICA, WHO, UNICEFからヒアリング・現地視察を行い、AD注射器処理の現場を観察した。GAVI撤退後の援助が懸念されている。10月にモンゴル、ウランバトールで、国家EPI会議に参加し情報収集、AD注射器処理の実際を観察した。 (2)保護者のEPIおよびEPI対象疾患に関する知識,意識および実際の接種行動:ラオスEPI担当者へのインタビュー調査、および接種対象年齢の児を持つ母親へのフォーカスグループ調査の結果に基づき調査した。平成16年12月2日-24日、ビエンチャン特別市の接種率の最も高いSissatanak郡40村、最も低いNaxaythong郡56村、南部のボリカムサイ県の接種率の最も高いThapabad郡39村、最も低いVienthong郡17村にて1歳以上5歳未満の児を持つ保護者を調査対象とし、各村から5名ずつを予防接種台帳で無作為抽出した。質問票は基本属性、ポリオ、麻疹、DPTなどのワクチンに関する知識、ワクチン接種に関する意識(接種への積極性があるか?)実際の接種状況等約60項目からなる。質問票回収総数は714通であった。4地域における回収数は98.5%(197通)、99.3%(278通)、87.1%(74通)、85.5%(165通)と高回収率だった。質問票の自由記載の英語訳に時間がかかり結果は現在解析中である。 (3)情報の関与:北部のウドムサイ県において、接種率の高い郡と低い郡を選定し、各郡から15村(ゾーン0〜3)を選定し各村から10世帯について平成17年3月現在調査を行っている。受け手である母親、供給者である村長、ヘルススタッフの情報に対する認識を中心に調べる。 (4)新生児破傷風の調査を平成17年7月に計画している。 2.使用済み注射器処理機の導入試験 産学連携で処理機を完成しTLOを介して特許申請の準備中。平成17年2月ラオスにおいて試験を行い、改善すべき点が明らかになった。また中国、モンゴルでの介入試験を計画している。
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Research Products
(2 results)