2006 Fiscal Year Annual Research Report
微生物感染がHIV感染児に与える影響およびラクトフェリンによる介入
Project/Area Number |
16406022
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
森内 浩幸 長崎大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 (90315234)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大石 和徳 大阪大学, 微生物病研究所, 特任教授 (80160414)
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Keywords | ウイルス / 感染症 / 生体分子 / 微生物 / 免疫学 |
Research Abstract |
GBウイルスおよびTTウイルスにおける予備研究 GBウイルス:長崎県上五島地区における調査を行い、1~2%という比較的低い感染率であることが判明した。またgenotypingを行い、検出されたウイルスが全てgenotype 3であることを明らかにした。検出されたウイルスの膜蛋白遺伝子の領域をサブクローンし、これをgenotype 2の感染性分子クローンの膜蛋白遺伝子領域とスイッチしたハイブリッドを作成し、genotypeによって異なる膜蛋白がHIV感染に及ぼす研究の準備を整えた。 TTウイルス:産科医院との共同研究によって、このウイルスの先天性感染が4〜5%の確率で起こりうることを明らかにした。またこのウイルスが乳児に初感染する際に無菌性髄膜炎を生じさせることがあることを明らかにした。 タイ国ランパーン県におけるHIV感染者および非感染配偶者のコホート研究 現在このコホートにおけるこれらウイルスの感染率の確認とそれに基づく研究対象数の設定を準備している。約90名の予備調査の結果4名(4.4%)のGBウイルス陽性者が見っかり、当初予想していた感染率(数十%)を下回ることから、研究対象者数を可能な限り増やすことになり、保存血清の再調査に取りかかるとともに研究計画書の変更とタイ国保健省における再審査を行って、それに基づく研究調査が開始された。
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Research Products
(2 results)