2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16406024
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
渡辺 能行 京都府立医科大学, 医学研究科, 教授 (00191809)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小笹 晃太郎 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教授 (20204191)
三木 一正 東邦大学, 医学部, 教授 (70107639)
|
Keywords | 萎縮性胃炎 / ペプシノゲン / ヘリコバクタ・ピロリ / 疫学 |
Research Abstract |
米国ワシントン州シアトル市・タコマ市周辺における日系米国人、韓国・朝鮮系米国人及びベトナム系米国人を対象とした調査を行った。 日系米国人の調査参加者は男106人、女118人、現時点で性別不明1人の合計225人であった。年齢分布は20〜85歳であった。濾紙法によるヘリコバクタ・ピロリ感染率は男16.0%、女12.6%、男女合計14.2%でであった。濾紙法を用いたペプシノゲン測定による萎縮性胃炎有病率は男1.9%、女2.5%、男女合計2.3%でであった。なお、萎縮性胃炎の判定基準はペプシノゲンIが70ng/ml以下かつペプシノゲンI/ペプシノゲンIIが3.0以下とした。 韓国・朝鮮系米国人の調査参加者は男81人、女133人、合計214人であった。年齢分布は24〜88歳であった。濾紙法によるヘリコバクタ・ピロリ感染率は男41.8%、女38.2%、男女合計39.5%であった。濾紙法を用いたペプシノゲン測定による萎縮性胃炎有病率は男6.9%、女5.7%、男女合計5.7%でであった。 ベトナム系米国人の調査参加者は男86人、女109人、現時点で性別不明8人の合計203人であった。年齢分布は17〜85歳であった。濾紙法によるヘリコバクタ・ピロリ感染率は男38.4%、女47.3%、男女合計42.4%でであった。濾紙法を用いたペプシノゲン測定による萎縮性胃炎有病率は男3.5%、女9.1%、男女合計6.4%でであった。 以上のように、米国在住の各少数民族におけるヘリコバクタ・ピロリ感染率の多寡と萎縮性胃炎有病率の多寡は一致する傾向があった。また、それらの率は日系米国人、韓国・朝鮮系米国人、ベトナム系米国人の順に高くなり、日系米国人が最も低率であった。
|