2005 Fiscal Year Annual Research Report
唾液腺リンパ上皮性癌に特異的にEBウィルス感染の分子病理学的解析
Project/Area Number |
16406033
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
程 くん 新潟大学, 医歯学系, 助教授 (40207460)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸山 智 新潟大学, 医歯学系, 助手 (30397161)
朔 敬 新潟大学, 医歯学系, 教授 (40145264)
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Keywords | リンパ上皮性癌 / 唾液腺 / 中国 / 株化 / LMP1遺伝子 / 遺伝子導入 / リンパ上皮性嚢胞 / 良性リンパ上皮性病変 |
Research Abstract |
(1)EBV遺伝子改変:前年度までに決定されたリンパ上皮性癌(LEC)LMP-1遺伝子の症例を超えて共通性の高い変異・多様性領域をLEC特異的塩基配列とし、少なくとも5領域を独立にあるは組み合わせて野生株B95.8をテンプレートとしてもちいてsite-mutagenesis法でPCR増幅し、TAクローニングをおこない、今後のトランスフェクト実験の準備をおこなった。 (2)LEC細胞の樹立:これまでに、中国各地の施設と手術材料からのLEC細胞の単離をこころみてきたが、細胞の維持は困難を極めていた。しかし、最近になって選択的リンパ球除去法とコラゲナーゼ細胞分散法とをとりいれることで、他種細胞の混入なしにLEC細胞を調整する方法を確立してきた。そこで、これらの方法による細胞培養法を、とくに症例の豊富な上海第二医科大学に依頼して導入してもらい、腫瘍細胞の多数系列樹立をめざした。今年度は三症例からの細胞単離を試み、初期培養を実施中である。 (3)良性リンパ性病変およびリンパ上皮性嚢胞の検討:LECの背景病変としての可能性を検討するために、海外研究協力者の四川大学呉蘭雁助教授を招聰して、類似良性病変のリンパ上皮性嚢胞と良性リンパ上皮性病変症例を収集して病理組織学的ならびに免疫組織化学的、ウィルス学的な検討をおこなった。この結果、リンパ上皮性嚢胞はウィルス感染のない唾液腺炎から生じる病変で、LECの背景とは考えにくいことが判明した。 (4)成果の発表:以上の成果の一部は、第2回アジア口腔外科病理学会(韓国・ソウル、4月)、中国東北三省口腔医学会(中国・ハルピン、9月)および2005年日中歯科医学大会(中国・上海、11月)ほかにおいて発表した。
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Research Products
(6 results)