• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2005 Fiscal Year Annual Research Report

グラフ近似アルゴリズムの実装と評価

Research Project

Project/Area Number 16500008
Research InstitutionGunma University

Principal Investigator

山崎 浩一  群馬大学, 工学部, 助教授 (00246662)

Keywords近似アルゴリズム / マトロイド被覆問題 / d-claw freeグラフ / 重み付き最大独立点集合問題
Research Abstract

本年度の研究によって得られた成果
1.マトロイド被覆問題に対する近似アルゴリズムについて
マトロイド被覆問題は多項式時間で解けることが知られているが、実用上処理時間が短いとはいえない。また対象とするマトロイドによっては、実装も容易ではない。このため、最適解であることの保障を犠牲にする替わりに、実用的な意味での短い処理時間及び容易な実装が可能となるアルゴリズムを開発することは重要である。
本年度は、昨年度考案したマトロイド被覆問題に対するアルゴリズムを実際に実装し、実験的評価を行った。具体的には、graphic、cographic、gammoidの3つのマトロイドに対し、処理時間が短く実装も容易なアルゴリズム(graphicマトロイドに対しては近似アルゴリズム)を実装し、実験的評価を行った。
今回我々が提案したcographicマトロイドに対するアルゴリズムは、入力が平面グラフならば2倍の近似率を保障するが、一般のグラフに対しては保障されない。実験から得られた結果として、我々の提案するアルゴリズムは、単に最大独立集合を貪欲的に被覆していく方法と比べると、若干ではあるが良い値を出すことが判明した。
今回提案したgammoidに対するアルゴリズムに関しては、実装は容易ではあるものの、解の精度はあまり良くないことが明らかになった。
2.d-claw freeグラフ上の重み付き最大独立点集合問題に対する近似アルゴリズムについて
d-claw freeグラフ上の重み付き最大独立点集合問題に対する近似アルゴリズムとして、V.Bafna等によるSizeTwoImp、Chandra等によるBestImp、BermanによるSquareImpなどが知られている。今回我々は上記3つの近似アルゴリズムの実装及び実験的評価を行った。実験では特に上記3つのアルゴリズムと幾つかの貪欲的アルゴリズムとの比較を試みた。結果として上記3つのアルゴリズムとも、予想通り処理時間では貪欲的アルゴリズムには到底及ばなかったものの、実用的な時間内で貪欲アルゴリズムよりも良い解を出力することがわかった。テストデータとしては、ランダムに生成したUnit SquareグラフやUnit diskグラフ等を用いた。

  • Research Products

    (4 results)

All 2005

All Journal Article (4 results)

  • [Journal Article] An approximation algorithm for matroid covering2005

    • Author(s)
      川野晋一郎, 大舘陽太, 山崎浩一
    • Journal Title

      数理解析研究所講究録 計算機科学基礎理論とその応用 1426

      Pages: 166-171

  • [Journal Article] レベル構造に基づいたバンド幅縮小アルゴリズムが苦手とするグラフクラス2005

    • Author(s)
      梅沢香織, 大舘陽太, 山崎浩一
    • Journal Title

      情報処理学会研究報告 2005-AL-100

      Pages: 47-53

  • [Journal Article] A lower bound for vertex isoperimetric number of the complete k-ary trees2005

    • Author(s)
      梅沢香織, 大舘陽太, 山崎浩一
    • Journal Title

      電子情報通信学会技術研究報告 COMP2004-73-86

      Pages: 57-60

  • [Journal Article] バンド幅縮小問題に対する遺伝的アルゴリズム2005

    • Author(s)
      青木一正, 大舘陽太, 山崎浩一
    • Journal Title

      電子情報通信学会技術研究報告 COMP2004-49-56

      Pages: 29-36

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi