2006 Fiscal Year Annual Research Report
絵本を題材としたマルチメディアコンテンツ自動生成に関する一考察
Project/Area Number |
16500060
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
平川 正人 島根大学, 総合理工学部, 教授 (30173222)
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Keywords | 絵本 / 物語 / 絵生成 / メディア理解・合成 |
Research Abstract |
マルチメディアを対象としたコンテンツの意味解析・理解を深めるべく、従来行われてきた表層的かつ部分的な意味抽出にとどまらず、より踏み込んだ意味解釈の実現を目指すための研究を展開している。昨年度までに、物語文章に含まれる意味レベルの解析、段落および主人公・キーアイテムの自動抽出、および絵生成に向けた機能分析に取り組んだ。 研究課題の最終年度にあたる今年度は、これまでの成果の上に立ち、以下の項目について具体的に研究を行った。 1.意味伝達を増強するカメラフレーミングに関する研究 物語で表現しようとする世界(場面)を効果的に人間に伝達するべく、昨年度までの成果に基づいて選び出した登場人物・キーアイテムに対して、カメラフレーミングを自動的に決定する方策を実装した。フレーミングと人間の物語理解との関係についての検討結果を踏まえ、物語作者の意図を効果的に伝達することができるような規則を抽出しシステム記述を行った。 2.メディア理解及び活用に関する基礎的研究 メディアが持っている、あるいは持つべき機能・特性について、コンピュータと人間の対話フレームワークの視点を中心に、包括的に分析した。絵本というコンテキストの中でのメディアの役割を整理し、新たな研究領域の開拓のきっかけ作りを行った。 3.統合システムの実現 本研究プロジェクトで開発したサブシステムを統合し、ひとつのまとまったシステムを構築した。入力する物語テキストから一連の絵を生成することができるようになり、当初の目標を達成することができた。
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Research Products
(6 results)