2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16500064
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Research Institution | Iwate Prefectural University |
Principal Investigator |
王 家宏 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 助教授 (80305292)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高田 豊雄 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 教授 (50216652)
ビスタ B.B. 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 助教授 (10305287)
児玉 英一郎 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 講師 (00305301)
李 頡 筑波大学, 電子情報工学系, 助教授 (50251046)
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Keywords | データベース管理システム / ユビキタスコンピューティング / コンテキスト / データマイニング / 積み木方式データ処理モデル / 実時間処理 / データストリーム / セキュリティ |
Research Abstract |
本研究の今年の課題は、ユビキタス社会におけるデータ管理の基礎的な技術に関する研究を行い、積み木方式によるデータベース管理システムのモデルを提案することである。具体的な結果は以下になる: ■ユビキタス社会のニーズを分析した上で、ユビキタス社会からのデータベース管理システムへの要求を洗い出し、その仕様について検討をした。 ■データベース管理システムの標準インタフェースであるSQLを分析した上で、上記の要求仕様に書かれた各種の要求に従い、SQL文の集合に対しグループ化を行った。 ■既存のモノリシックな形をしたデータベース管理システムを解析し、以上でできたSQL文のグループに基づいて、データベース管理システムをモジュール化した方法について考案した。 また、プロトタイプ実装に向けて、以下の作業を行った: ■応用に向けたキャッシングアルゴリズム:伝統のキャッシングアルゴリズムは、応用分野の特徴を生かしていない問題点がある。そこで、データマイニング技術を基にした、より応用に向けたキャッシングアルゴリズムを提案した。いま実装していて、性能評価をしている。 ■応用環境によるセキュリティ・アプローチ:例えば、同じ掲示板であっても、街角に置いてある場合と会社ビル内部に置いてある場合とでは、セキュリティ対策の方法が異なる。つまり、応用環境によるセキュリティ対策をとる必要がある。そのために、コンテキストを基にした通信モデルを提案し、実装し、性能評価をした。研究成果は、研究会で発表して、貴重な意見やコメントをいただいた。 ■コンテキストを意識した問合せ処理アルゴリズム:あるコンテキストで現れる顧客にはどのようなサービスが必要であるのか、システムが動的にデータベースをマイニングして判断し、最適なサービスを提供する必要がある。そのために、実時間データマイニングアルゴリズムを提案し、実装した。マイニング・スピードの面では、既存のアルゴリズムH-mine、FP-Growth、GSPとの比較研究を行っている。 今までの研究成果を纏めて、投稿の準備を行っている。
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