2005 Fiscal Year Annual Research Report
環境の不確実性に対してロバストなマルチエージェントの実時間制御モデルの構築
Project/Area Number |
16500079
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
新谷 虎松 名古屋工業大学, 工学研究科, 教授 (00252312)
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Keywords | マルチエージェント / 不確実性 / 文献共有 / WWW / 定性推論 / 教育支援 / オークションメカニズム / 組み合わせオークション |
Research Abstract |
ユビキタス環境をターゲットとした、不確実状況下でのマルチエージェント合意形成フレームワークの開発手法の検証・評価のために,応用システムを試作した。具体的には、アドホックネットワークを前提とした大規模な文献情報共有システムを開発し、情報ネットワークの動的変化に対応するマルチエージェントに基づく実時間知識処理、および大規模な文献情報の処理効率に関して、提案手法の有効性を実証・確認した。また、不確実状況下における、マルチエージェントの新たなアプローチについて研究した。本年度の研究成果は、(1)ユビキタス環境のための文献情報共有システムの試作、(2)ユビキタス環境における高度なWebシステムのための実装技術の実現、(3)不確実な要因を持つ事象を教育支援するための定性推論の設計と試作、(4)オークションに基づくマルチエージェント間交渉におけるプロトコルの設計、の4点であり、論文誌6本、国際会議7本を発表した。 (1)は、ユビキタス環境を対象とした、Webシステムを構築するための実装技術の開発である。Webページの読込タイミングに依存しない、Webページ構成手法を提案した(研究成果10,11)。 (2)は、本課題の応用事例として、マルチエージェントに基づく大規模な文献情報共有システムをWeb上に実現するための実装手法と、それに基づく応用システムの試作を行い、本フレームワークの有用性を示した(研究成果12)。 (3)は、不確実性を扱う問題に対する新たなアプローチとして、教育支援をテーマとし、定性推論の適用可能性を検討した。経済モデルのような開いた問題に対しても定性推論が有効性であることを示し、定性推論の不確実性の高い問題への適用に関して展望が開けた(研究成果1,5,7,8、9)。 (4)は、不確実性の高い問題にマルチエージェントを適用するときに有効と思われるオークションプロトコルの性質について分析した。入札者の不正に対して頑健な、新たなアルゴリズムを提案した(研究成果2,3,6,8,13)。
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Research Products
(13 results)