2004 Fiscal Year Annual Research Report
車椅子利用者コミュニティ支援のための地域情報基盤システムの構築に関する研究
Project/Area Number |
16500086
|
Research Institution | Shibaura Institute of Technology |
Principal Investigator |
相場 亮 芝浦工業大学, システム工学部, 教授 (40317368)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桑田 仁 芝浦工業大学, システム工学部, 助教授 (50276458)
新田 克己 東京工業大学, 総合理工学研究科, 教授 (60293073)
|
Keywords | 社会情報基盤システム / バリアフリーマップ / 障碍者支援 / 地理情報システム / 情報共有 / 情報の信頼度評価 / 位置情報 / 経路探索 |
Research Abstract |
本システムは車椅子利用者を対象とし、地域のバリア情報を含むさまざまな情報をそのための機器およびソフトウェアからなるクライアントとしての車椅子より入力し、これをGISとしてサーバに蓄積し、クライアント間で蓄積された情報を共有することによって地域の情報を共有することを狙うものである。すでに作成していたネットワークの利用を前提としない、スタンダローン型のソフトウェアと機能検証のためのGPS、電子コンパス、ノートPC、Webカメラ等を搭載した車椅子の研究開発をさらに進め、単独で動作して実験に供することができる最小構成システムを構築した。車椅子利用者はこのシステムを用い、情報をノート型PCを用いて入力・登録する際にGPSによって現在位置を自動的に取得し、必要な画像をWebカメラを用いて取得し添付することができる。また地図表示等のために電子コンパスを用いて車椅子の進行方向を自動的に取得する。これらの基本機能が適切であるかどうか、実験に向けて機器の使用に際して危険がないかどうか、情報の登録・提示方法が適切かどうかを確認するため、開発した実験用システムを用いていくつかのフィールドワークを実施した。実施したフィールドワークのひとつは横浜市緑区におけるボランティア団体と一緒に行った店舗等の情報登録実験であり、もうひとつはさいたま市におけるバリアフリーマップ作成に参加して行ったバリア情報収集実験である。これらの実験を通じてハードウェア、ソフトウェア、そしてインタフェースに渡って多くの知見が得られ、得られた知見を取り入れて次期実験機の研究開発のための基本検討を開始した。また、インターネットを通じて複数クライアントがサーバに接続される最終システムイメージを前提とし、登録された情報の信頼度を推定するための基礎研究を開始し、方式検討と初期的な機能の実装を行った。
|