2006 Fiscal Year Annual Research Report
車椅子利用者コミュニティ支援のための地域情報基盤システムの構築に関する研究
Project/Area Number |
16500086
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Research Institution | Shibaura Institute of Technology |
Principal Investigator |
相場 亮 芝浦工業大学, システム工学部, 教授 (40317368)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桑田 仁 芝浦工業大学, システム工学部, 助教授 (50276458)
新田 克己 東京工業大学, 大学院総合理工学研究科, 教授 (60293073)
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Keywords | バリアフリーマップ / 地域情報 / GIS / 信頼度評価 / 情報共有 |
Research Abstract |
本プロジェクトは車椅子利用者を主な対象に設定し、地域のバリア情報を地域情報収集用の機器およびソフトウェアを搭載した車椅子クライアント・システムより入力し、それらの情報をGISとして蓄積することによってクライアンート間での共有・流通を図ることを狙うものである。しかし本システムは車椅子利用者のみを対象とするものではなく、ベビーカーや大きな荷物、あるいは怪我などによって下肢の運動等に支障のある場合などを含むあらゆる歩行者の移動を支援することができるものである。本システムは(1)地域情報をほぼリアルタイムに収集するものであり、(2)このように蓄積された情報をクライアント・システム間で共有することにより常に最新に近い地域情報を各利用者に提示することが可能である。したがって(3)地域情報を記載した地図、たとえば車椅子利用者の場合にはバリアフリーマップの改定を定常的に行うことができることと同様の機能を有したものである。この機能実現のため、本年度においては(1)前年度までに開発した地域情報基盤システムの持つ機能の有効性を確認するため、北浦和および横浜市青葉区において実際の車椅子利用者を対象にアンケート調査および面談を実施した。また、(2)本基盤システムと同様、あるいは類似の機能を持ったシステムの調査を目的に、京都大学石田研究室およびNICTを訪問し、意見交換を行った。また、(3)地域情報基盤システムに入力され、蓄積される情報の確度を向上させるために前年度までに考案された情報の信頼度に関する研究をさらに進め、その地域に関する情報を多く提供していればいるほどその地域に関する情報の信頼度を高める等の工夫を加え、その成果を論文等の形で公表した。2006年度においては1件の雑誌論文(下記参照)と、1件の国際会議、1件の国際ワークショップと2件の国内発表を行った。
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Research Products
(1 results)