2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16500091
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
RUCK Thawonmas 立命館大学, 情報理工学部, 教授 (50320122)
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Keywords | キーワード発見 / 議論の可視化 / 影響あるユーザの特定 / ユーザ間のつながりの発見 / 掲示板 / ブログ / チャット |
Research Abstract |
本研究は、掲示板・blog・チャットルームなどの仮想コミュニティを対象とし、仮想コミュニティにおけるキーワードの発見、議論の可視化、影響あるユーザの特定、ユーザ間のつながりの発見のための基盤技術確立を目的とする 掲示板におけるキーワード発見においては、IDMと呼ばれるツリー型掲示板におけるキーワード発見の手法を拡張した手法(MIR)を提案した。さらに被験者実験による適合率・再現率の指標において、IDMよりも優れていることを示した。また、blogにおける議論の可視化においては、キーグラフという単語の繋がりを表すツールを用いて、コメント中における議論の可視化を行った。さらに前処理において、対象とするデータを、コメントの重要度により分割することにより、より詳細に議論を捉えることに成功した。 次に、現実世界と同様に仮想空間においても人とのつながりがありコミュニティが存在することに着目し、人とのつながりを知ることによって様々なサービスを提供することができると考えた。そこで仮想空間における会話から自動的に人間関係を見つける手法を提案した。提案手法では受け取ったチャットメッセージと共通単語に着目し、これに基づいた指標でユーザ間のネットワークを構築する。実際のチャットルームのデータ及びオンラインゲームのクライアント側チャットデータに対して提案手法の有効性を確認できた。 さらに、年多くの人が利用している掲示板について、発言者の中で特に重要な人物、返信数、重要単語などを可視化することでよりわかりやすくする手法を提案した。可視化については、発言者同士のお互いの返信数から、ほかの発言者との距離を求めて座標データを作る。その座標データの上に我々が提案する森のメタフォに基づいて木を配置する。提案のメタフォでは、人物を木で、その重要度、返信数、重要単語をそれぞれ幹の大きさ、葉の数、果実の数で表す。被験者実験において提案手法の有効性を確認した。
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Research Products
(6 results)