2005 Fiscal Year Annual Research Report
制御可能なビデオカメラを用いた能動的な文字情報の取得
Project/Area Number |
16500096
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
大町 真一郎 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (30250856)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿曽 弘具 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (10005522)
岩村 雅一 大阪府立大学, 大学院・工学研究科, 助手 (80361129)
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Keywords | パターン認識 / コンピュータビジョン / 文字認識 / ビデオカメラ / モザイキング / 超解像 / 環境認識 / ロボット視覚 |
Research Abstract |
コンピュータから向き及び倍率を制御することが可能なビデオカメラを用い、周囲にある文字情報を能動的に取得する方法を開発することを目的として研究を行った。低倍率で広範囲を探索して文字列の存在する領域を特定し、カメラをその方向に向けて認識が可能となる解像度が得られるまで倍率を上げ、文字情報を含む画像を取得する。さらに、取得した画像から文字領域を抽出し、文字認識を行う。本年度は、前年度に開発した手法の改善・評価とシステムの実装を中心に行った。具体的な内容を以下に示す。 1.手法の評価およびシステムの実装 本研究の目的を達成するための要素技術として、低倍率の情景画像から文字情報の存在する領域を検出する技術、適切な向きと倍率にビデオカメラを制御して文字認識を可能とする画像を取得する技術、ビデオ映像中の多様な低品質文字を高精度に認識する技術等について検討した。実験結果の分析をもとに、本手法の妥当性と手法の改善策について検討した。そして、開発した技術を統合し、能動的文字情報取得システムとして実装した。また、様々な環境で文字情報を取得する実験を行い、開発した手法の適用範囲や限界について検討した。 2.知能ロボットへの応用の検討 本研究は、将来的には自ら移動して環境中の文字情報を積極的に取得し、行動する知能ロボットへの応用を視野に入れたものである。本研究での研究成果がこのようなロボットの実現に必要な基礎技術となり得るかどうか、また、さらに高精度化するにはどのような技術が必要かを検討した。 3.新たな文字パターン提示方法の検討 本研究により環境中の文字をある程度認識することが可能であることが分かったが、さらに精度を上げるための方策として、文字パターンそのものを認識しやすいようにデザインして提示する方法を検討した。この方法により、従来法と比較して高精度に環境中の文字を認識することが可能となった。
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Research Products
(24 results)