2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16500099
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
太田 直哉 群馬大学, 工学部, 教授 (10270860)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
茂木 健司 群馬大学, 医学系研究科, 教授 (70048411)
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Keywords | 診療支援 / 画像計測 / 形状計測 / ステレオ画像処理 / レントゲン写真 / 皮膚色計測 |
Research Abstract |
本研究は画像処理技術を利用して,口腔外科の診療に役立つ計測技術を開発するものである.以下,本研究に含まれる3つの主要な研究テーマについて,現在までの実績を述べる. (1)ステレオによる頭蓋部の形状計測 このテーマはステレオ画像計測の技術を応用し,口腔外科の診療や手術時に必要となる,患部の部位の長さや形状の計測を行うことである.このために,手術などの邪魔にならない遠方から限られた範囲の空間の計測を精度良く行うことが要求される.これに対し,望遠レンズを用いた計測システムを作成し,さらに計測範囲で計測精度が上がるキャリブレーションを開発した.基礎実験の結果,この方式で外科治療に十分な精度の計測ができることを確認した. (2)レントゲン写真による頭蓋骨の形状測定 レントゲン写真をステレオ視することによって,オトガイ孔などの頭蓋骨の特定部位の位置を計測する.これを行うためには,レントゲン写真撮影時のX線源位置を特定する必要があるが,このための器具として基準物体と呼ぶ立方体状のワイヤーフレームを開発し,特許を申請した.これを用いた基礎実験の結果,治療に利用するのに十分な精度で特定部位の計測ができることを確認した. (3)民生用デジタルカメラによる皮膚の色の計測 いくつかの民生用デジタルカメラについて,色の計測器としての特性を調べるため,色の再現性のテストを行ったが,診療に役立てるのに必要な十分な色の再現性は得られないことが判明した.そのため,この再現性を得るための撮影方法や画像補正方法を引き続き検討すると共に,これとは別の方針として医療専用のマルチスペクトルカメラの開発の可能性をも検討した.この成果は特許として申請を行った.
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Research Products
(2 results)