2004 Fiscal Year Annual Research Report
視覚系の順応及び合焦検出機構とそのCMOSイメージセンサ化に関する研究
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16500120
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Research Institution | Toyama National College of Maritime Technology |
Principal Investigator |
塚田 章 富山商船高等専門学校, 情報工学科, 助教授 (40236849)
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Keywords | 錐体 / 順応機能 / ハードウェア / 高ダイナミックレンジシーン |
Research Abstract |
当該研究は,視覚系の情報処理機構,特に高ダイナミックレンジシーンの処理を行う順応機構とマッハバンドやクレークオブライエン錯視等の明るさ知覚の錯視を生じる機構をCMOSイメージセンサとして実現することを目的としている.具体的な課題としては,(1)錯視を生じる機構が合焦物体抽出機能をもつことを明らかにし,(2)錯視を生じる機構に順応機構を組み込み,明るさ知覚に関する時空間的な現象のシミュレーションを行い,(3)実際にCMOS技術を用いて視覚情報処理モデルのハードウェア化を試みることが挙げられる. 本年度は,視覚情報処理モデルのハードウェア化に関して,代表者の提案している錐体順応機構の数理モデルのハードウェア化について検討した.その結果,フォトダイオード,FETを用いた簡単な回路で錐体を構成し,光照射実験を行い,光強度に応じて動作曲線が移動する様子をシミュレートすることができた.しかしながら,各動作範囲が実際の錐体より狭いという問題点が生じた.また,高ダイナミックレンジシーンの処理を行う順応機構として,これまで代表者は,各錐体が周囲の明るさに影響を受ける周辺順応とイメージ全体の明るさ平均に基づく平均順応の2種類の順応が関与すると考えていたが,今年度行った2セクションレンズを用いた実験により,周辺順応だけでも高ダイナミックレンジシーンの処理が可能であることが示唆された.これにより,錐体モデルをアレイ化する場合に回路の簡単化が望める.
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Research Products
(2 results)