2004 Fiscal Year Annual Research Report
I型代謝型グルタミン酸受容体依存性シナプス長期抑圧とHomer
Project/Area Number |
16500198
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
茜谷 行雄 大阪大学, 医学研究科, 助手 (40222517)
|
Keywords | mGluR1 / mGluR5 / 神経活動 / 脳可塑性 / RNAi / siRNA / 発現制御 / グルタミン酸受容体 |
Research Abstract |
従来の遺伝子ノックアウト法の難点を克服するために、small interfering RNA(siRNA)を、脳の標的領域に導入する、新しい方法(RNAi-induced Gene Silencing by Local Electroporation ; RISLE)を開発した(Akaneya et al.,2005および特許出願中)。この方法では、標的遺伝子の発現を特異的に抑制する作用のある、siRNAを局所的にエレクトロポーレーションにより導入するもので、目的領域に対して正確に、かつ、確実に導入することができる。また、エレクトロポーレーションでは、極めて弱い電気刺激で成功したので、組織に病的な変化やinterferon response geneの活性化は起こらなかった。さらに、このノックダウンラットを用いて、in vivoおよびin vitro(急性スライス)で大脳皮質視覚野におけるシナプス長期増強(LTP)および長期抑圧(LTD)の実験に用いることができることを示した。将来的には、疾患に対する治療法としての応用も予想される。このRISLEを用いて、Homerのノックダウンラットを作成した。これと平行して、大脳皮質視覚野における、Homer1-3とそれに結合する、mGluR1およびmGluR5の発現が神経活動に調節されることを示した。ここでの神経活動制御モデルとして、in vivoにおけるDark rearingを用いた。
|
Research Products
(2 results)