2005 Fiscal Year Annual Research Report
膜透過性ペプチド核酸を利用したリアルタイム細胞内微小環境pHセンサーの開発
Project/Area Number |
16500200
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
富澤 一仁 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (40274287)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松下 正之 (株)三菱化学生命科学研究所, 主任研究員 (30273965)
松井 秀樹 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (30157234)
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Keywords | ペプチド核酸 / 蛋白質導入法 / TAT / 細胞 / センサー / リアルタイム / イメージング |
Research Abstract |
本研究では、細胞膜不透過性であるペプチド核酸(PNA)に膜透過性ペプチドを付加することにより、膜透過型ペプチド核酸の開発研究を実施した。SV40核移行シグナルの両端にアルギニン残基を2個づつ付加したペプチドをペプチド核酸に付加することにより、ペプチド核酸を細胞内に効率よく導入させることに成功した。さらにpH7〜8でパラレル型からアンチパラレル型に移行するペプチド核酸配列の決定を行った。シトシンの位置を変化させた10個のPNAを作製し、pH7付近を測定するのに最も適したアンチパラレルPNA配列を探索した。その結果、AGAAAgAGAAGAのPNA配列が、最もpHの低下に伴ってCy3由来の564nm付近蛍光強度が減少し、最も効率よくFRET効果を示すことを明らかにした。さらにこのPNAに本研究で開発した細胞導入ペプチドを付加することにより細胞内に導入することができた。本研究成果により、膜透過性PNAを利用したリアルタイム細胞内pHセンサー開発が可能であることが示された。
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Research Products
(10 results)
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[Journal Article] Channel function is dissociated from the intrinsic kinase acitivty and autophosphorylation of TRPM7/ChaK1.2005
Author(s)
Matsushita M, Kozak JA, Shimizu Y, McLachlin DT, Yamaguchi H, Wei FY, Tomizawa K, Matsui H, Chait BT, Cahalan MD, Nairn AC.
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Journal Title
J.Biol.Chem. 280(21)
Pages: 20793-20803
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[Journal Article] Cdk5-dependent regulation of glucose-stimulated insulin secretion.2005
Author(s)
Wei FY, Nagashima K, Ohshima T, Saheki Y, Lu YF, Matsushita M, Yamada Y, Mikoshiba K, Seino Y, Matsui H, Tomizawa K.
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Journal Title
Nat.Med. 11(10)
Pages: 1104-1108
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