2006 Fiscal Year Annual Research Report
生体材料に集積する内因性成長因子の質量分析による同定と高活性骨再生材料の再構成
Project/Area Number |
16500285
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
鎌倉 慎治 東北大学, 大学院医学系研究科, 助教授 (80224640)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
笹野 泰之 東北大学, 大学院歯学研究科, 教授 (30196191)
鈴木 治 東北大学, 大学院歯学研究科, 教授 (60374948)
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Keywords | 骨 / 骨再生 / 骨代替材料 / 燐酸オクタカルシウム |
Research Abstract |
昨年度に引き続きラット頭蓋冠に作製した規格化骨欠損に燐酸オクタカルシウム(OCP)を埋入し、10日後を目安に移植体組織の回収・凍結後、4Mグアニジン塩酸、0.5MEDTAを用いてインプラントに集積するタンパク質の抽出を行った.それら抽出されたタンパク質を精製し、本学薬学研究科の支援を得て、質量分析装置(MALDI-TOF型)を用いて解析した結果、実験群からは予想を遥かに超える200種類以上のタンパク質が検出された,しかし、それらの何れが骨再生に直接的に関与するのかを特定するには至らなかった.一方、本研究遂行過程において高活性骨再生材料として開発・特許出願に至った新規骨再生材料であるOCPとCollagen複合化担体(OCP/Col)がラット頭蓋冠規格化骨欠損において骨再生を促進することを報告(J Biomed Mater Res B Appl Biomater 79:210-217,2006)し、それらの成果の一部を2006年10月中国成都で開催された第19回医用セラミックス国際シンポジウム等で発表した.更にOCP/Colは同様の骨欠損モデルにおいて、既存の骨再生材料であるHydroxyapatite(HA)やβ-tricalcium phosphate(β-TCP)を基盤とした各Collagen複合化担体(HA/Col,β-TCP/Col)に比べても有意に高い骨再生能を示すことを明らかとし、OCP/Colの新規骨再生材料としての有用性を示した.それらの成果はJ Biomed Mater Resh Aに掲載予定である.
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Research Products
(19 results)