2005 Fiscal Year Annual Research Report
臨床応用をめざした、組織工学を応用した小口径人工再生血管開発のための基礎研究
Project/Area Number |
16500286
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
石田 厚 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (70334183)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
児玉 亮 九州工業大学, 大学院・生命体工学研究科, 教授 (70344447)
宮崎 勝 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (70166156)
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Keywords | 組織工学 / 細胞増殖因子 / 人工細胞外マトリックス / 末梢血単核球細胞 / 内皮前駆細胞 / PTFE / 小口径人工血管 / 細胞培養 |
Research Abstract |
(1)PAU親水化コーティングしたePTFE小口径人工再生血管のin vivoモデル(犬移植実験モデル)の作成とその効果を判定する:口径3mmの小口径人工再生血管を用いたが、吻合部内膜肥厚に伴う狭窄を認め、小口径人工血管の十分な開存が得られず、PAUコーティングの評価を十分することが出来なかった。開存した人工血管においては、コントロール人工血管に比べ、PAUコーティング人工血管は、外観上は組織親和性が良く、顕微鏡像では内腔側は赤い血栓部分が少なく、内皮様細胞で覆われていた。 (2)PAUにより親水化、そしてコラーゲン等のExtracellular matrix(ECM)・成長因子等により修飾し、生体組織適合化を向上させたPTFEシートが骨髄由来内皮前駆細胞の生着・増殖に効果的な条件をin vitro下に見出す:48well培養プレートの各well底部に、Fibronectinのpeptide、Vitronectinを軸として、各種組み合わせにて修飾した直径1cmのPAUコーティング(人工matrix)PTFEシートを敷き、その上に、G-CSF動員ヒト末梢血単核細胞群を播種、一定期間培養の後、末梢血単核細胞群の生着・増殖を定量評価した。生着・増殖効率の良いPTFEシートのPAU/ECM combination(人工matrix)の条件は、「1型コラーゲン+Fibronectin GRGD peptide+Vitronectin」、続いて、「Fibronectin+Vitronectin」であった。 (3)(2)の効果的な条件を元に作成したPAU親水化コーティングとECM・成長因子にて修飾したePTFE小口径人工再生血管のin vivo(犬移植実験モデル)における効果を解明する:未だ十分な結果を得ていない。
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Research Products
(2 results)