2005 Fiscal Year Annual Research Report
高次統計量を用いた原因不明の間質性肺炎診断支援システムの構築
Project/Area Number |
16500318
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
上甲 剛 大阪大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (20263270)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 光弘 大阪大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (10362691)
小縣 裕二 大阪大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (60281127)
富山 憲幸 大阪大学, 大学院医学系研究科, 講師 (50294070)
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Keywords | Volume Histogram Analysis / 特発性間質性肺炎 / UIP / NSIP / computed tomography / volume data |
Research Abstract |
特発性間質性肺炎、その中でもUIPとNSIPの定量、鑑別を自動で行うためのプログラムの作成を行った。 このプログラムはvirtual place(株式会社AZE)をベースに動作する。 このソフトで行える事は2つある。肺のvolume dataを基に解析に適当な部位の決定、そして病変の分布の把握である。 定量には、病変の分布とVolume Histogram Analysisによって求めた特徴量を用いる。 特徴量はcontrast、variance、entropy、skewness、kurtosisの5つとした。いずれの特徴量もUIPとNSIPで有意差があると報告された統計量であり、実際の画像所見との意味づけができるものである。 このソフトによって今まで観測者の主観で行っていたROIの設定が自動でできるので、より客観的なVolume Histogram Analysisが可能であり正確な鑑別に繋がる。 分布の把握は肺門部を原点とし、いくつかの同心球を設定し順々にカウントした結果を頭尾腹背の4つの領域別にヒストグラムで表示する。 分布の把握ができることによりUIPとNSIPのような異なる分布を持った疾患の区別ができる。これはこの2疾患に限らず特徴的な分布を示す疾患であれば鑑別できる可能性がある。 また、通常肺の上部に現れる結核などの疾患と下方に現れる間質性肺炎の区別も可能であり治療前後の効果判定にも利用できる。 このソフトによって得られたデータを基に各疾患の特徴を定量的に把握していくことで数値による疾患の鑑別が可能になる。
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Research Products
(26 results)