2004 Fiscal Year Annual Research Report
聴覚文字提示入力方式によるコミュニケーション支援システムの開発
Project/Area Number |
16500340
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
千島 亮 信州大学, 医学部, 助教授 (80252112)
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Keywords | コミュニケーション / アシスティブ・テクノロジー / 支援技術 / コミュニケーション・エイド / ALS / アクセシビリティー / 聴覚文字提示入力 / リハビリテーション工学 |
Research Abstract |
検討してきた非侵襲・非接触に検出できる「眼球運動画像検出装置」を入力インターフェイスに用い,視覚情報に依存しない独自の聴覚文字提示による単音節選択型キーボードと組み合わせて総合的な重度神経疾患者(児)向けコミュニケーション支援システムの構築をすすめ,その実用化を最終目標として以下の研究計画に沿った検討を行った. 1)平仮名音声情報のサンプル収集とその識別受信可能な提示用音声の音質特性の検討 健常者から日本語音声情報の収集を行い,識別可聴可能な単音節音声成分について,音声解析ソフトウエア上で最終音声データとして調音した.同時に提示音声の発声長・音圧を検討し,システムに最適な提示音声の可聴認識率の高いサンプル音声を抽出した. 2)文字提示時間の最適条件の検討と明確化 単音節音声情報は,濁音,半濁音,拗音を除く清音の直音(「あ」から「ん」)に限った50音図と同等の単音節音声の提示が可能なものとして最終的な提示用サンプルファイルした.プログラムへの組み込みに際し,システムの効率的な高速動作が可能な提示時間について検討した.基礎的実験のための種々の提示時間に切り出した実験用音声サンプルを作成した. 3)音声文字情報選択のための文字配列と選択条件の検討(音声式キーボードの構築) PC上に各音声データをレジスタ指定方式によって時間列に配置し,任意のクリック発信・制御で文字選択出来るアプリケーション・ソフトウエアを試作した. 今後,コンピュータ上に構築した音声キーボードプログラムを,試作・検討してきた入力インターフェイス(眼球運動画像検出装置)を実験用PCにUSB接続し,音圧,音質,継続時間,反復性,音声提示時間等の設定パラメータごとに動作検討を行う.聴覚文字提示によるコミュニケーション支援システムの動作検討と実用の可能性について更に検討を進めることとした.
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Research Products
(1 results)