2004 Fiscal Year Annual Research Report
就学前教育における体育的活動と小学校体育授業との「接続」に関する研究
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16500388
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Research Institution | Kyushu Junior College of Kinki University |
Principal Investigator |
鐘ケ江 淳一 近畿大学九州短期大学, 保育科, 教授 (90185918)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
口野 隆史 精華女子短期大学, 幼児教育科, 助教授 (60192027)
中島 憲子 中村学園大学短期大学部, 幼児教育科, 助手 (00301721)
黒川 哲也 鈴峯女子短期大学, 保育学科, 助教授 (50390258)
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Keywords | 発達課題 / 生活課題 / 量的研究 / 質的研究 / 幼(保)・小の連携 / 教育(保育)課程 |
Research Abstract |
本研究は,就学前教育における体育的活動と小学校低学年体育との接続を企図した教育課程の構想および実践研究システムの構築に向けた基礎的作業を試みようとするものである。平成16年度は,以下に示すような平成17年度以降に実施する本調査,特に,幼児を対象とする実態把握を目的とした研究方法論の検討を主として行った. 第一に,幼児の「こころ」と「からだ」の発達状況,生活実態(遊びを含む)に関わる実態把握を目的とした「量的研究」の方法論に関する検討を行った.さらに,各種の研究機関・団体が個別的に実施してきた先行研究を批判的に検討しながら,以下に示すような予備調査に向けた調査票を作成した. 1.保護者を対象とする「幼児の生活様式,遊びに関する質問紙調査」 2.幼児を対象とする「体力・運動能力テスト」 3.保護者および幼稚園教諭,保育士を対象とする「幼児の生活・発達課題に関する質問紙調査」 4.幼稚園園長,保育所所長を対象とした「教育(保育)課程に関する付帯調査」 第二に,本調査における「質的研究」(継続的なフィールド調査)の基礎となる「保育の参加観察」「カンファレンス」実施に向けた研究協力者(幼稚園教諭,保育士)との関係性の構築に向けた取り組みを行った.研究協力者との間での予備的検討の中では,幼児の発達に関わった「育ちそびれ」,その「学び直し」の内実と解決方法を探るためには,保護者と保育者という立場,さらに幼稚園・保育所と小学校といった学校種を超えた取り組みが重要となっていることが示唆された.
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Research Products
(1 results)