2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16500394
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
福林 徹 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (70114626)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡会 公治 東京大学, 総合文化研究科, 助教授 (30167192)
金森 章浩 茨城県立医療大学, 政経外科, 講師 (80347244)
赤居 正美 国立リハビリテーションセンター, 研究部長 (80143452)
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Keywords | スポーツ医学 / 運動器外傷学 / バイオメカニクス / 膝前十字靭帯損傷 / Point Cluster Technique |
Research Abstract |
非接触性前十字靭帯損傷の受傷メカニズムの解明のため,最新の手法であるPoint Cluster Technique(PCT)を用いジュンプ着地時の膝関節の内外転,内外旋の定量計測を行った。テニスおよびバスケット選手男女10名、非運動群10名を被検者とし30cmの台から30cm先の着地点に向けて片足で着地し,そのまま片足でのバランスを維持させた.さらにバスケットボール群10名に我々が考案した、巧緻性向上ドリルを週3回、8週間にわたり練習前10分間行わせた。巧緻性向上ドリル前、4週後、8週後でジャンプの着地、および切り返し実験(上記)を行いその有用性を検討した.解析はAndriacchiらの方法に準じ,データ解析ソフトIgor Pro上でプログラムを作成し,膝関節内外反角度,内外旋角度、膝前後方向動揺量をtoe touch後経時的に観察した. 「結果」テニス,バスケットボールでの競技間、また運動群と非運動群では有意差はなかった.しかし男女間では女子の方が男子より有意に着地後の膝内旋角度が大きく、また外反角度も大きい傾向があった.これらは女子に前十字靱帯損傷が多発する要因の一因になりうる.またバスケットボールで介入実験を行ったグループでは,介入実験後有意に着地時の膝屈曲角度が増加する傾向が見られた.膝関節内外反角度,内外旋角度に差異はなかったが膝屈曲角度が増すことによりより着時事の安全性が確保されたと考えられる.Point Cluster Technique(PCT)は従来のバイオメカニカルな手法に比較して膝の微細な動きをとらえる信頼性の高い方法であり,今後多方面への応用が期待される.
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Research Products
(2 results)