2004 Fiscal Year Annual Research Report
総合型地域スポーツクラブの発展における促進・阻害要因とプロセスに関する実証的研究
Project/Area Number |
16500404
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
山口 泰雄 神戸大学, 発達科学部, 教授 (90094531)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高見 彰 関西国際大学, 経営学部, 教授 (50206877)
土肥 隆 兵庫県立大学, 経営学部, 教授 (10137250)
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Keywords | スポーツクラブ / 地域スポーツクラブ / 総合型地域スポーツクラブ / 生涯スポーツ / 地域スポーツ / 発展過程 |
Research Abstract |
本研究の目的は、総合型地域スポーツクラブの発展において、促進要因と阻害要因を究明し、そのプロセスを明らかにすることにある。研究初年度の平成16年度は、総合型クラブと広域センターに関する研究文献と資料を研究誌、関連雑誌、ウェブサイトを通して収集した。兵庫県内に設立されている総合型クラブを訪ね、作成している会報や総会資料、活動プログラムに関する資料を収集した。また、都道府県(大阪府、滋賀県、東京都、長野県、福岡県、京都府等)の広域センターを訪ね、ヒアリング調査を実施し、関係資料を収集した。平成16年度末現在、全国で38広域センターが設立され、活動を行っていた。平成16年度から、文科省の補助事業が終了し、日体協経由による都道府県体育協会の補助事業が始まった。それゆえ、広域センターと都道府県体協との役割分担や連携においては、都道府県において差異と混乱がみられた。 総合型クラブに関しては、文科省補助クラブと地方自治体補助クラブ、自発的クラブ(KR&AC、垂水区団地スポーツ協会)、NPO法人取得クラブ(スポーツクラブ21播磨町、加古川総合スポーツクラブ)などを訪ね、ヒアリング調査を行った。ヒアリングにおいては、クラブ組織、財務、活動に焦点を当て、指導者・ボランティアなどの人的資源の雇用とマネジメント、運営組織、財務のバランスシート、イベント・教室などの調査を行った。また、オリンピック・コングレスに出席し、各国のスポーツ社会学研究者から、地域スポーツクラブに関するヒアリング長を行い、地域スポーツクラブの活動種目や組織、および活動内容や課題に関する知見を得た。その結果、オーストラリアやニュージーランドなどにおいては、単一種目型クラブゆえに、会員の減少や高齢化といったわが国と共通の課題があることが明らかになった。
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Research Products
(6 results)