2006 Fiscal Year Annual Research Report
総合型地域スポーツクラブの発展における促進・阻外要因とプロセスに関する実証的研究
Project/Area Number |
16500404
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
山口 泰雄 神戸大学, 発達科学部, 教授 (90094531)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高見 彰 関西国際大学, 経営学部, 教授 (50206877)
土肥 隆 兵庫県立大学, 経営学部, 教授 (10137250)
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Keywords | 総合型地域スポーツクラブ / 地域スポーツクラブ / 地域スポーツ / スポーツクラブ / 生涯スポーツ / スポーツ振興 / スポーツ組織 / マネジメント |
Research Abstract |
本研究の目的は、総合型地域スポーツクラブの発展において、総合型クラブの発展指標を作成し、促進要因と阻害要因を究明し、そのプロセスを明らかにすることにある。具体的には、総合型クラブの発展指標を作成し、発展指標を従属変数、促進要因と阻害要因を独立変数とし、質問紙調査による量的分析を兵庫県内の総合型クラブを対象に実施した。また、総合型クラブと広域センターにおけるフィールドワークを行い、ヒアリング調査により「発展・衰退プロセス」をケーススタディとしてまとめた。 研究最終年目である平成18年度は、これまで2年間の研究成果と総合型クラブと広域スポーツセンターのフィールドワークの成果を合わせて、総合型クラブの発展指標を作成した。発展指標を基にして、総合型クラブのクラブマネジャー(あるいは運営委員)が自己評価できる調査票を開発した。この調査票を兵庫県教育委員会地域スポーツ活動室が実施している「総合型地域スポーツクラブ巡回指導」を行ったクラブに対して自己評価を依頼した。この巡回指導には、研究代表者と分担者2名の3名もアドバイザーとして参加した。 兵庫県内の712クラブに対して実施された質問紙調査のデータに加え、発展指標の自己評価データを加え、促進要因と阻害要因の分析を行った。これらのデータ分析、フィールドワーク、ヒアリング調査の結果を総合し評価した結果、阻害要因としては、(1)指導者・スタッフの確保、(2)スポーツ団体との連携・協力、(3)受益者負担意識、(4)補助金頼りの財務基盤の脆弱さ、(5)自主財源率の低さなどが明らかになった。促進要因としては、(1)人的資源の充実(専任スタッフ、有給指導者、ボランティア)、(2)物的資源(クラブハウス、公共・民間施設の活用)、(3)財源(財務基盤の確立、寄付・協賛金、受託収入、会費・事業収入)、(4)情報(会報の発行、ホームページの開設、スポーツ団体との連携、クラブ連絡協議会)が有効であることが明らかになった。研究成果は、国内の学会及びヨーロッパ・スポーツ社会学会、国際レジャー学会において研究成果を発表した。また、研究成果を基盤にして、「地域を変えた 総合型地域スポーツクラブ」を大修館書店より出版した。
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Research Products
(6 results)