2004 Fiscal Year Annual Research Report
地域健康づくりとしてのイン・ハウス・トレーニングの開発と実践
Project/Area Number |
16500432
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tenri University |
Principal Investigator |
中谷 敏昭 天理大学, 体育学部, 助教授 (60248185)
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Keywords | 地域健康づくり / トレーニング / 高齢者 / イン・ハウス / 運動効果 / 筋力 / 体力テスト / ウォーキング |
Research Abstract |
1.トレーニング・プログラム内容の検討 3ヶ月間にわたり運動指導専門家の監視下で定期的(2回/週)なトレーニングを90分間行わせ筋力や全身持久力に及ぼす効果を検討した.本研究ではトレーニングを"入院"として位置づけ,その期間内に体力を積極的に改善させ,主観的・客観的な身体の変化を自覚させる.その後,効果を維持させるために月1回のトレーニング教室と自宅での運動実践を"通院"として行わせて,イン・ハウスのプログラム内容を検討した. 平成16年度参加者は前半群が14名(女性7名)で平均年齢71.6歳後半群が15名(女性12名)で平均年齢71.7歳であった.3ヶ月のトレーニングの結果,前半群では体脂肪率,骨強度,総合歩行,バランス,柔軟性,下肢筋力,全身持久力に大きな改善が認められたが,後半群では自覚的な体力や健康観に変化がみられたものの前半群にみられたような体力に改善が認められなかった.今年度のトレーニング内容では本研究のトレーニングが高齢男女の体力を改善させるかどうか不明であり次年度に課題が残った.しかし,後半群ではバランス,歩行能力,下肢筋力,全身持久力の結果からみた体力年齢では,終了後に平均で1.9歳の若返りがみられた(前半群では平均7.7歳). 2.イン・ハウス・トレーニングのためのプログラム 運動教室終了後のイン・ハウス・トレーニングのプログラムを検討するため,平成15年度に実施していたグループに教室終了後の運動指導内容について検討した.イン・ハウス・トレーニングの目的は自宅において自主的な運動を行わせることにある.本年度は,月に一回の運動教室で行うプログラム内容の検討と自宅で運動を行うための健康情報誌「豆筋クラブ健康通信」を発行した.運動教室では20〜30分のウォーキング,3種目の筋力トレーニング(腕立て伏せ,腹筋,椅子立ち上がり),ボールを用いた内容で実施した結果,参加率も80%以上を維持できた.
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