2004 Fiscal Year Annual Research Report
運動療法によるMultiple Risk Factor改善支援及び評価方法の確立
Project/Area Number |
16500445
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
庄野 菜穂子 佐賀大学, 医学部, 講師 (60223674)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 恵太郎 佐賀大学, 医学部, 教授 (50217022)
野出 孝一 佐賀大学, 医学部, 教授 (80359950)
田中 宏暁 福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (00078544)
清永 明 福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (70177955)
進藤 宗洋 福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (30078539)
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Keywords | 肥満 / 食後糖脂質代謝 / Multiple risk factor / 高感度CRP / 乳酸閾値 |
Research Abstract |
医療法人鶴田整形外科・内科的運動療法外来受診者に対して、本研究の主旨について同意を得た人を対象として、本年度は横断的検討を実施し、以下の成績を得る事ができた。 1)高感度CRPレベル(hsCRP)と食後糖脂質代謝との関連を検討するため、肥満女性43名をHigh CRP群とLow CRP群の2群にわけて比較した。HOMA-Rおよび食後120'を除く食前食後(30',60',90')の血糖値と遊離脂肪酸、および30'を除くインスリンは、High CRP群のほうがLow CRP群よりも有意に高かった。hsCRPを従属変数とし、全員を対象とした多変量解析の結果、hsCRPは、食前食後の遊離脂肪酸や食後のインスリンと独立した有意な関連を有しており、肥満女性における潜在的ハイリスク者予測に役立つ可能性が示唆された。(肥満研究 印刷中) 2)Multiple risk factor(MRF)保有者で喫煙飲酒習慣のない女性のうち、年齢と肥満度に有意差のない耐糖能異常(IGT)と耐糖能正常(NGT)において、血中乳酸閾値(LT)に相当する心拍数(HR@LT)と自転車仕事率(Watt@LT)を比較した結果、自己の体重に対する%Watt@LT/kgとRF数との関連が単独でもっとも強かった。%Watt@LT/kgは初期の糖代謝異常のみならず、生活習慣病の集積状態を反映した指標である可能性が示唆された。(糖尿病 印刷中) 3)MRF保有者103名を対象に,運動負荷による心電図虚血性変化とLT強度および冠動脈疾患危険因子との関係について検討した。運動負荷心電図ST下降時の負荷強度はLT時に比べて有意に高かった。LTはST下降より先行して発現する安全な運動強度であり,インスリン抵抗性,血糖,尿酸はST下降の予測因子である可能性が示唆された。(臨床スポーツ医学会誌 印刷中)
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Research Products
(3 results)