2005 Fiscal Year Annual Research Report
運動療法によるMultipleRiskFactor改善支援及び評価方法の確立
Project/Area Number |
16500445
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
庄野 菜穂子 佐賀大学, 医学部, 非常勤講師 (60223674)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野出 孝一 佐賀大学, 医学部, 教授 (80359950)
田中 宏暁 福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (00078544)
清永 明 福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (70177955)
進藤 宗洋 福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (30078539)
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Keywords | 肥満 / Multiple risk factor / 乳酸閾値 / 運動療法 / 変形性膝関節症 |
Research Abstract |
医療法人鶴田整形外科・内科的運動療法外来受診者のうち冠動脈疾患危険因子を複数有する未治療の成人男女において、本研究の主旨に同意を得た人を対象として研究を実施した。昨年度に引き続き横断的検討の対象人数を追加するとともに、運動療法による介入効果について縦断的検討を行ない、以下の成績を得る事ができた。 1 肥満群38名と肥満高血圧群55名の2群間で運動処方の強度に差があるかどうか検討した。乳酸閾値強度の心拍数と自転車エルゴメーターの仕事率に関する相対的強度は、肥満高血圧群が有意に低い事が明らかになった。しかし運動療法によって明らかに改善して行くため、介入途中に処方修正が必要であることを報告した(アジアスポーツ医学会)。 2 乳酸閾値強度に相当する自転車仕事率の予測回帰式を作成し、その式を用いて他の集団におけるDPBP時の仕事率予測に適応できるかどうかを検討した。健常者12名および生活習慣病保有者127名を対象として求めた予測仕事率は、保健事業参加者107名を対象とした運動負荷試験における実測仕事率と高い相関を示した。すなわち運動負荷試験のプロトコル決定や、負荷試験ができない環境での予測に有効である可能性が示唆された(日本体力医学会)。 3 閉経後のMultiple Risk Factor保有女性92名における変形性膝関節症(OA膝)の有無と有酸素性作業能力ならびに冠動脈疾患(CHD)危険因子との関係について検討した。OA膝群は正常膝群に比べて肥満度やCHD危険因子数が有意に高く,有酸素性作業能力や日常活動量が有意に低かった。Multiple Risk Factor保有者とOA膝の合併患者については、運動処方の際に運動強度を低めに設定する必要があることが示唆された(日本臨床スポーツ医学会)。
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Research Products
(3 results)