2006 Fiscal Year Annual Research Report
地域在住高齢者の機能的自立と健康づくりを支援する運動方法システムの構築
Project/Area Number |
16500449
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
竹島 伸生 名古屋市立大学, システム自然科学研究科, 教授 (00137126)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
楠 正暢 近畿大学, 生物理工学部電子システム情報工学科, 助教授 (20282238)
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Keywords | 高齢者 / 運動 / well-rounded exercise / 運動プログラム / ITを使った支援システム |
Research Abstract |
平成18年度の研究は、1)ITを使い、既製の油圧マシンを改良し、虚弱高齢者の運動効果の評価および運動機器としての有用性、2)機能的体力の評価システムの開発、3)ITを使い、加速度計付歩数計を用いた日常生活時身体活動向上とレジスタンス運動を加えた複合プログラムを用い地域在住高齢者に対する12週間の介入指導効果、などを調べることであった。 1)では、介護保険利用している高齢者55人を対象に2種類の機器(油圧、受動)を利用し、12週間、週2日の介入研究を試みた。麻痺を持つ人は運動制限があるため油圧を薦め、極度に体力が低い人は受動運動を用いた。油圧運動は29人(運動群17人、対照群12人)が参加した。油圧運動時は運動中の油圧シリンダーにかかる圧情報を分析し、運動強度を調べ、運動前後は機器を利用し、筋力、パワー、機能的体力を調べた。受動運動では運動前後で油圧マシンにより運動効果を調べた。油圧運動では、起居、移動の機能とともに下肢上肢の筋力、筋パワーに有意な改善が得られた。受動運動では26人(運動群17人、対照群12人)が参加した。本運動でも起居の機能が改善したが、手足の筋力、パワーに変化が認められなかったが、腹背筋にのみ変化が認められた。このように虚弱な高齢者への油圧マシン運動の有効性が確認されたとともに受動運動の運動効果の評価が可能となり、改良した油圧マシンの運動効果の評価に対する有効性が認められた。 2)では、7項目からなる機能的体力テストのノルムを作成した。 3)では、地域在住高齢者27人(67歳)を対象にITを利用した加速度計による分析指導に加えて、月1回程度のゴムバンドを利用したレジスタンスの介入指導を実施したところ、機能的体力の多くの項目で改善が認められ、これら併用プログラムの有用性が確認でき、集中、分散型の運動プログラムのメニューが検討できた。
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Research Products
(3 results)