2005 Fiscal Year Annual Research Report
2型糖尿病のより広範な一次予防に向けての地域啓発型モデル事業の展開
Project/Area Number |
16500452
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
金内 雅夫 奈良県立医科大学, 医学部, 助教授 (40191986)
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Keywords | 糖尿病 / 健康教育 / 一次予防 |
Research Abstract |
糖尿病への一次予防への関心が高まり,その重要性が強く認識されている.糖尿病に対する健康管理の費用は世界中で急増しており,本邦においても大きな医療経済上の問題になっている.生活習慣への介入は急速に西欧化した特定地域の住民に対して相応の効果を得たとされるが,糖尿病予備軍といわれる耐糖能障害や肥満者などハイリスク群を一定の方法で抽出し,分散的かつ広範な地域を網羅した形での介入研究は必ずしも費用対効用の面から効率的とはいえず,より地域基盤型の予防戦略が必要になってきている.そこで,啓発活動,健康教育,行動援助事業などを特定の職域に整備して長期的な支援のための新しい方法論を開発する必要性が出てきた.今年度の研究は,県下のS社K事業所(対象1400名)を職域モデル事業に選定し,職域検診の活用と職場健康管理室の協力のもとに生活習慣に介入する新しい方法論を展開し,科学的な実証データを得ることにした.職域検診において肥満かつ生活習慣病リスクを1つ以上有するハイリスク者を抽出した.ハイリスク者の頻度は14.5%であった.全てのハイリスク者に対して検診事後指導の強化と看護師による健康教育を実施した.さらに,介入群に対しては,管理栄養士による個別の栄養教育ならびに定期的な健康運動教室の運用により,減量効果と糖尿病,高血圧,高脂血症に対するリスク低減効果を検討した.介入群においては有意の減量効果と血清脂質の改善が認められたが,非介入群では明らかな変化がみられなかった.
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Research Products
(1 results)