2004 Fiscal Year Annual Research Report
携帯電話とWebテクノロジーを活用した個人健康管理システムに関する研究
Project/Area Number |
16500457
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Research Institution | Takasaki University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
竹内 裕之 高崎健康福祉大学, 健康福祉学部, 教授 (00348129)
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Keywords | 個人健康管理システム / インターネット / 携帯電話 / 生活習慣 / 健康データマイニング |
Research Abstract |
携帯電話とWebテクノロジーを活用した個人健康管理システムのプロトタイプを開発した。このシステムは、個人の日常における血圧、体脂肪率など健康データと生活習慣を携帯電話から入力し、インターネット経由で大学に設置したサーバコンピュータに時系列に蓄積する仕組みである。蓄積されたデータは新たに開発した手法(健康データマイニング)により解析され、生活習慣と健康データの相関ルールを抽出する。 プロトタイプシステムでは、利用者が携帯電話から、(1)データ項目の登録(予めサーバコンピュータで用意する既定項目に加え自由項目も可能)、(2)サポートメール(利用者のデータ入力を支援するサービス)の設定、(3)利用者が登録した項目についてのデータ入力、(4)データ参照(週毎や月毎のデータ推移のグラフ表示、統計表示)を行うことができる。ただし、プロトタイプシステムではデータが蓄積された後に解析を適宜手作業で行ない試験的にルールを抽出している。 現在プロトタイプシステムは少数のボランティアユーザに限定して試験運用をおこなっている。何人かの利用者の長期に蓄積された健康データと生活習慣の時系列データについて以下に示す手法で解析を行い、利用者の健康管理にとって有用なルールを抽出した。 (1)生活習慣に関するデータ項目をデータマイニングの入力変数とする。 (2)関心のある健康データ項目をデータマイニングの出力変数とする。 (3)関心のある健康データ項目との相関係数が大きい生活習慣項目を入力変数に採用する。 (4)生活習慣項目を前提部、健康データ項目を結論部とするルールを抽出する。 (5)データマイニングの手法は、決定木とアソシエーションルール解析を用いる。 これらの研究成果は、2005年6月リスボンで開催される国際学会(2^<nd> Int' l Conf. on Computational Intelligence in Medicine and Healthcare)にて発表の予定である(論文採択済)。また関連特許を5件出願した。
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Research Products
(4 results)