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2005 Fiscal Year Annual Research Report

高齢化社会における中高年肥満者の健康と疾病に対する高地トレーニング処方の有効性

Research Project

Project/Area Number 16500459
Research InstitutionTokai University

Principal Investigator

寺尾 保  東海大学, スポーツ医科学研究所, 教授 (50183489)

Keywords中高年 / 肥満 / 高地 / 歩行運動 / 末梢循環 / 健康 / 疾病 / 動脈スティフネス
Research Abstract

1.目的:本研究は、低圧低酸素環境下における一過性の歩行運動終了後の末梢循環の動態(実験1)、さらに、6週間のトレーニングが末梢循環の動態および動脈スティフネス(実験2)にどのような影響を及ぼすか検討した。
2.方法:実験1では、成人の男子肥満者5名を被験者とした。被験者は、常圧常酸素環境NE(海面レベル)、低圧低酸素環境HE1(標高1500m)およびHE2(標高2000m)でそれぞれ歩行運動を行わせた。実験2は、成人の男子肥満者を対照群(CG)5名と実験群(EG)5名に分けた。EGの持久的トレーニングは、標高1500mの環境で6週間、週2〜3回の頻度で、1日60分間の歩行運動とした。CGは、日常生活の中で1日7000歩以上の歩行運動とした。
3.結果および考察:(1)加速度脈波波高比のb/a値は、運動前、運動終了60分後でHE1およびHE2がNEに比べて有意な低下を示した。d/a値とAPG Index値は、運動前、運動終了60分後でHE1およびHE2がNEに比べて有意な増加を示した。HE1とHE2の間には、有意な差がみられなかった。皮膚温は、HEがNEに比べて運動終了60分後も高温の状態を維持され、手掌部では有意な上昇を示した。(2)EGのb/a値は、トレーニング後がトレーニング前に比べて有意な低下を示した。EGのd/a値とAPG Index値は、トレーニング後がトレーニング前に比べて有意な増加を示した。EGの脈波伝播速度baPWVは、トレーニング後がトレーニング前に比べて有意な低下を示した。CG群では有意な差がみられなかった。以上の成績から、肥満者や中高年者では、比較的低い標高1500mの環境でも十分に効果が得られること、低圧低酸素環境下の歩行運動終了後も末梢血管の拡張、血流量の増加等から、末梢循環を一時的に改善すること、さらに、定期的な歩行運動は、安静時の末梢循環を比較的早期に改善することや肥満および動脈硬化の予防や改善に期待できることが示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 肥満者に対する低圧低酸素環境下における安静時および歩行運動終了後の末梢血液循環に及ぼす影響2006

    • Author(s)
      寺尾保, 小澤秀樹, 桑平一郎, 三田信孝, 山並義孝, 伊藤栄治
    • Journal Title

      東海大学スポーツ医科学雑誌 第18号

      Pages: 54-61

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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