2004 Fiscal Year Annual Research Report
メタボリックシンドローム発症予防のための次世代型理想食開発の理論と検証
Project/Area Number |
16500466
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka Shin-ai College |
Principal Investigator |
山口 静枝 大阪信愛女学院短期大学, 助教授 (20123531)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柏木 厚典 滋賀医科大学, 内科学講座, 教授 (20127210)
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Keywords | 低糖質食 / 高たんぱく質食 / 食事指導 / 料理教室 / 腹部脂肪占有率 |
Research Abstract |
メタボリックシンドローム発症予防のための食事のあり方を検討するために、肥満症・高トリグリセリド血症・糖尿病・高血圧症などの各症状を持つ人への個人対応の食事指導による病態改善の症例研究を実施した。対象者は13人。期間は2〜6ヶ月、ほぼ2週間に1度の頻度で指導を実施した。指導内容は食事指導のみとし、運動の付加や奨励は行わなかった。実際に運動を取り入れた人はなく、日常生活での活動強度であった。食事指導の内容は、栄養素摂取の面では、相対的低糖質食かつ相対的高たんぱく質食で、インスリン分泌刺激の少ない肥満抵抗性の栄養摂取を基本とした。同時に各個人の病態や体格を考慮した個人別食品摂取の提案を行った。さらに、基本方針に合致したメニューを個人別に作成し、日常の食事作りに応用できるように料理の講習を行い、食生活全体の管理ができるような実践的な研究計画を取り入れた。結果は、実施期間が個人により異なるため、あくまで症例研究としての成果を把握した。一人を除き全員は、全て体重・体脂肪量の減少が著しく、肥満改善には効果的な食事療法であることが示唆された。また肥満症だけではなく、高トリグリセリド血症・糖尿病・高血圧症それぞれの症状においても顕著な改善が認められた。なお変化がみられなかった症例は、指導前の食事内容の変容がほとんど認められなかったためであると考えられる。 さらに13名の指導対象者の中から希望した10人に対して、6日間(18食)の食事サンプルを提供し、この食事療法の妥当性を検討した。その結果、平均で体重は1.6kg、体重の減少率は2.6%の減少効果が確認できた。またこのうち同意を得た6名を対象として、CTスキャンによる腹部の脂肪占有率の変化を測定した。測定部位による相違がみられるものの、腹部脂肪の占有率は減少し、内臓脂肪量の減少が認められた。今年度の研究成果をさらに分析し、新しい食事療法の確立を目指す。
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