2006 Fiscal Year Annual Research Report
子どもが生活文化の意味体系を構築する過程に関する実証的研究
Project/Area Number |
16500471
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Research Institution | Joetsu University of Education |
Principal Investigator |
大瀧 ミドリ 上越教育大学, 学校教育学部, 教授 (40056388)
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Keywords | 3歳児 / 保育園 / 生活文化 / 意味体系 / ままごと遊び / 縦断的研究 |
Research Abstract |
本研究の目的は、ままごと遊び場面で子どもが表出するふり行為を手がかりに、子どもが自分の外に存在する生活文化に関する意味知識を自分の中に意味体系として構築する過程を明らかにすることである。 研究対象者は、公立保育園4園の3歳児クラスに在籍する幼児118名とその担当保育者22名である。平成18年4月から平成18年12月まで、各園毎月1回、計71回、午前10時から11時までの約1時間に渡る自由遊び時間に保育室に観察用のままごと道具(2-4組)をセットし、そこで展開される遊びをビデオに録画する。ターゲット児の16名(各園4名)は、16年度からの継続観察対象児である。 彼らと他児及び保育者のかかわりを録画対象とする。映像からトランスクリプトを作成し、ふり行為の表出について分析を行い、次の結果を得る。 1.複数のままごと道具をストーリー(意味知識の体系化)に沿って組み合わせた遊びの表出が可能となる。 2.ストーリー(意味知識の体系化)の展開には、物の繰り返し使用・他児や保育者の模倣・保育者のかかわりが重要な役割を果たすことが明らかになる。 3.ままごと道具自体に象徴的見立てがなされるなど、新しい独自の意味知識の体系化を発生する傾向が顕著に認められるようになる。
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