2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16500478
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
ガンガ 伸子 長崎大学, 教育学部, 教授 (40197736)
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Keywords | 生活構造 / 消費構造 / AIDS / 勤労者世帯 / 単身世帯 |
Research Abstract |
本年度は、研究実施計画に基づき、以下の手順で生活構造の解析を行った。 1.Almost Ideal Demand System(AIDS)を用いた生活構造分析(勤労者世帯) 平成17年度に開発したAIDSモデルを改良して、それを用いた消費構造分析を行った。バブル崩壊後の1990〜2003年について全国・勤労者世帯を対象にAIDSを適用した結果、以下のことが明らかになった。支出弾力性が高く、価格弾力的であるような選択的支出は、他の費目との間に高い代替あるいは補完関係が認められた。被服及び履物、教育、教養娯楽、その他の消費支出は、これらの費目間で代替関係を強く示した。しかし、教育は上級財だけは、基礎的支出との間にも代替関係を示した。この研究成果は、日本家政学会誌Vol.No.3に掲載される(印刷中)。 2.Almost Ideal Demand System(AIDS)を用いた生活構造分析(単身世帯) 近年、高齢化・晩婚化などが原因で、単身世帯が増加しているので、先の勤労者世帯を対象にした分析に加えて、単身世帯もAIDSを用いた生活構造分析を行った。その結果、性別・年齢の違いによる消費生活構造の特徴を明らかにし、2005年度(第52回)日本家政学会九州支部大会で発表した。 3.新たなAlmost Ideal Demand System(AIDS)モデルの検討 貯蓄や契約的支出を需要体系に組み込む可能性を検討した。 4.Analytic Hierarchy Process(AHP)を用いた意思決定分析 Analytic Hierarchy Process(AHP)を用いて、生活おける意思決定行動の分析から、生活構造との関連性を分析した。分析方法には、日本家政学会等で報告する予定である。
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Research Products
(1 results)