2004 Fiscal Year Annual Research Report
老人施設における装い行動による情動の活性化の効果に関する実証的研究
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16500483
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Research Institution | Kyoritsu Women's University |
Principal Investigator |
小林 茂雄 共立女子大学, 家政学部, 教授 (90137943)
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Keywords | 老人ホーム / 装い行動 / 情動の活性化 / アンケート調査 / おしゃれ意識 / 高齢者 |
Research Abstract |
老人ホームや老人病院などの老人施設では、入居者に生きがい観を与えるため、情動を活性化するために、動物療法(アニマルセラピィ)、園芸療法、化粧療法(コスメセラピィ)、ファッション療法などの様々な試みが実行されている。我々は、これらの試みのうちおしゃれ行動による情動の活性化に注目し、10年程前から特に化粧療法、ファッション療法などに関する意識と実態の調査研究に取り組んできている。本研究はこれらの調査研究の延長線上にあるものである。 本研究を進めるに当たり、老人ホームの入居者の情動の活性化に積極的に取り組んでいる老人施設において、実態をとらえるために現場を視察し、聞き取り調査を実施した。また、情動の活性化に関する情報の収集に努めた。その結果、情動の活性化のためには、子供、住民、動物、自然とのふれあい、音楽、おどり、趣味、おしゃれ、外出など、様々な手段を通して総合的に行うことの必要性を実感した。このことを踏まえて、様々な情動の活性化の試みの実態と意識、これらの試みと装い行動による情動の活性化の関係を捉えるために、老人ホームを対象にアンケート調査を実施することとした。本調査の実施の前に予備調査を実施し、この結果を参考にしてアンケート調査票を作成し、本調査を実施した。この結果は、集計作業を進めている段階であり、次年度の調査研究に発展させる。 なお、今年度の成果として、「介護と衣生活」の図書を刊行し、高齢者・身障者の情動の活性化について考察した。また、シンポジウム「生きる力を育むために」(福岡、2005/5)において、高齢者と「生きる力」(いきいきと生きるために)のテーマで研究成果を報告する。
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Research Products
(1 results)