2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16500484
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Research Institution | Showa Women's University |
Principal Investigator |
猪又 美栄子 昭和女子大学, 生活機構研究科, 教授 (50184784)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石垣 理子 昭和女子大学, 生活科学部, 講師 (70185875)
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Keywords | ユニバーサルデザイン / 高齢者 / 衣服 / ボタン / アンケート調査 |
Research Abstract |
A.衣生活における基本動作分析 <ボタンの形状とボタンかけ動作> 加齢や障害により身体機能が衰えた人にとってはボタンかけ動作は「めんどうな,やりにくい」動作である.しかし,特別な衣服ではなく,「ふつうの服」を着用したい身体障害者や高齢者はボタンかけのしやすい服を望んでいる.ユニバーサルデザインの視点から,高齢女子と若年女子を被験者として,ボタンの形状とボタンかけのしやすさ,ボタンかけ動作ついて着用実験を行い検討した.高齢女子では,ボタンホールがヨコ方向の場合にボタンがかけにくい傾向がみられた.これはボタンかけ動作の習熟期である幼児と同様である.また,指先の感覚が衰えた場合はボタンのつかみやすさに関係するボタンの形がボタンのかけやすさに深く関わり,手指や手くびの関節が不自由になった場合にはボタンホールの方向がボタンのかけやすさに関わっている事が認められた.(第56回日本家政学会大会において発表,2004.8) B.高齢者の衣生活調査 女子の衣服,化粧や髪型などのファッションにかかわる意識の年齢による変化をアンケート調査により検討した.対象者の年齢は,18歳から93歳である.調査内容は,衣服,化粧や髪型に対する関心,選択,購入,身体意識などに関する45項目,衣服と化粧の購入条件など19項目である.その結果,衣服を購入する時に重視する項目は,大学生では1番目にデザイン43%,好み39%,2番目に値段37%,デザイン26%が選択された.高齢者では1番目が着心地41%,好み24%,2番目に素材29%,着心地25%が選択され,着心地が重視されていた.流行などの情報を得る方法にも年代差があり,大学生では雑誌55%,高齢者ではテレビ45%であった.
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