2006 Fiscal Year Annual Research Report
画像解析による布外観や色彩テクスチャの視覚情報と感性評価
Project/Area Number |
16500488
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Research Institution | Gifu Women's University |
Principal Investigator |
森 俊夫 岐阜女子大学, 家政学部, 教授 (80139899)
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Keywords | 画像 / 解析・評価 / 色彩テクスチャ / テクスチャ特徴 / 混合色 / 水玉模様 / 日光堅牢性 / 染料 |
Research Abstract |
天然染料と合成染料で染めた布では、どこがどのように違うのかを明確にするために、染色布の色彩画像について各部位ごとに色情報を取得できるソフトを作成し、色情報を明度、彩度、色相に分解して、色彩の違いを明確にした。また、前年度の継続として色柄模様や服装形態などの周波数解析や多色系色柄布の日光堅牢性の客観的評価、色彩テクスチャの色彩現象などについて、テクスチャ特徴量やフラクタル次元などの画像情報量から、定量的に評価した。 1 前年度の継続として画像解析による衣服形態の視覚的特徴、水玉模様の色彩現象の評価、多色系色柄布の日光堅牢性の客観的評価などについてまとめた結果を、日本家政学会や日本繊維製品消費科学会などで口頭発表した。 2 前年度から継続して行ってきた繊維製品の画像解析の研究では、ランダムなしわ布の視覚的回復の評価、カーテンの遮蔽性とテクスチャ特徴、色繊維の混合色の評価について成果がえられたので、日本繊維製品消費科学会や日本衣服学会の学会誌などに掲載されている。色彩テクスチャの色彩現象についてはコントラストを計測することにより水玉模様において複合して起こる色陰現象や色彩対比について客観的評価ができたので、学会誌に投稿中である。 3 天然染料と合成染料で染めた布の色彩の違いについて画像解析を試みた。カラースキャナから取り込んだ染色布の色彩画像について明度、彩度、色相の各画像に分解し、各画像の色情報を各画素位置ごとに計測し、これらの色情報の変動曲線を求めた。天然染料と合成染料で染めた布の色彩の違いは変動曲線の差異から明確に区別できることがわっかた。これらの成果は日本衣服学会や国際学会INTERNATIONAL SYMPOSIUM IN KYOTO ON DYEING AND FIMSHING OF TEXTILESなどで口頭およびボスタ発表を行った。
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