2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16500499
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Research Institution | Higashiosaka Junior College |
Principal Investigator |
村田 順子 東大阪大学短期大学部, 家政学科, 講師 (90331735)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 智子 兵庫県立大学, 環境人間学部, 助教授 (20197453)
富澤 彰雄 徳島文理大学, 人間生活学部, 教授 (50321112)
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Keywords | 高齢者 / 介護保険制度 / 生活支援 / 家族関係 / 近隣関係 / 住要求 / 住宅改善 / 在宅生活 |
Research Abstract |
本研究は、高齢者が住みなれた地域で在宅生活を継続させるためにはどのような支援が必要なのかを検討することを目的としている。 本年度は、一般高齢者の介護予防・自立生活支援のために設置されている東大阪市の「街かどデイハウス」を取り上げ、サービスや利用者の実態把握を行った。2005年2〜3月に東大阪市に設置されている街かどデイハウス20ヶ所すべてに対する郵送のアンケート調査を行い(回収数12ヶ所)、ついで7月に街かどデイハウスの利用者13名に対して訪問調査を実施した。以下に簡単に結果を述べる。 1.「街かどデイハウス」は、高齢者同士の交流の場として利用者の評価は概ね良い。しかしながら、介護保険サービスとの併用は原則として認められていないため、継続的な利用を可能とすることへの要望が見受けられた。 2.「街かどデイハウス」は、身体的、精神的に何らかの問題を抱えた高齢者が利用しており、生活の自立度も高いものから日常的な支援が必要なものまでと、幅広い。自立高齢者と虚弱、要援助では高齢者の支援レベルに対するニーズの比重は異なるが、訪問調査を行ったデイハウスでは、運営者側の柔軟な対応努力によりこの多様なニーズに応え、本来ならば介護保険サービスを受ける状態の高齢者が、デイハウスを利用することで在宅生活を継続出来ていた。 3.「街かどデイハウス」は、宿泊機能などを追加していくと、地域居住の継続のための拠点となる小規模多機能型施設へと発展していく可能性が認められる。 また、海外の事例としてスウェーデンのオープンデイサービスの実地調査を3月に行った。スウェーデンの高齢者福祉の動向は、高齢者ケアの予算節減のためにも介護予防に力が入れられてきており、高齢者の引きこもり、孤独を解消するために、いつでも好きな時に無料で利用することができるデイサービスが高齢者の自立生活維持に役立つと考えられている。
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Research Products
(4 results)