2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16500537
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
最上 忠雄 東北大学, 大学院・工学研究科, 助手 (60359536)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 浩道 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (00166654)
松山 成男 東北大学, 大学院・工学研究科, 助手 (70219525)
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Keywords | PIXE分析 / 出前授業 / 理科教育 / 放射線科学教育 |
Research Abstract |
我々は、ミクロな世界の現象とその利用の理解を目的として、原子のイオンによる内殻電離を用いた分析法であるPIXE法に基づいた理科教育研究を行っている。具体的には、PIXE分析の公開実験と「大学生・院生による放射線の性質とその利用についての寸劇」の公演を小中高校生・一般を対象に行っている。この寸劇の前に、物々しさを感じさせる加速器が実はPIXE分析に応用すると身の回りの物の元素分析が出来る事が分かり、その結果、原子が身近に感じられた事に加えて、演劇と科学とが結び付けられた面白みによる教育効果と考えられる。演劇を通した放射線科学教育における生徒の目線を観察し、試行錯誤を繰り返しながら、より理科に興味を抱く演劇と科学の教育を探る。特に、大学生・院生と生徒との会話に重点を置く。つまり、生徒により近い立場で、教育を行う。 平成17年度オープンキャンパスでの公開実験は7月28〜29日の2日間行い延べ66名の参加者があった。 1.平成17年度 出前授業「放射線裁判:怪盗Xの巻」の実施。 申込校 中学校 4校 実施校 中学校 2校(4クラス) 実施回数 4回 総参加者数 147名 平成17年 6月22日(水) 志津川町立志津川中学校 3年1・2・3組 「交流会」の実施 平成17年 6月23日(木) 村田町立村田第二中学校 2年1組 小実験「はかるくん」の実施 2.平成17年度 出前授業「施設見学会」の実施。 平成17年 7月7日(木) 栗原市立花山中学校 1年・2年・3年 小実験「はかるくん」の実施 48名 3.平成17年度 オープンキャンパス「中学生コーナー」の実施 平成17年 7月28日(木) 施設見学・公開実験の実施 13名 (1)どの中学校でも、大学生・院生とのふれあう機会が欲しいとの要望があり、今後は理科教育とともに、この生徒・理科担当教諭・中学校の要望を視点にした出前演劇授業による理科教育も行うことにした。 (2)財団法人放射線計測協会より簡易放射線測定器「はかるくん」を借用し、小実験(フィールドワーク)自然放射線の測定を2校(4クラス)2回81名に実施した。 (3)教材として情報発信は量子エネルギー科学館(臨界未満実験装置室:SCA)のホームページを作成し、websiteが公開された。平成18年3月10日現在、530人の訪問者があった。
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