2005 Fiscal Year Annual Research Report
校内生物資源リサイクルを活用した小学校カリキュラム開発
Project/Area Number |
16500558
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
正元 和盛 熊本大学, 教育学部, 教授 (60136702)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 健悟 熊本大学, 教育学部, 教授 (00040048)
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Keywords | 小学校カリキュラム / 環境教育 / リサイクル / 生物資源 |
Research Abstract |
「校内生物資源リサイクルを活用した小学校カリキュラム開発」について,平成17年度は下記のような各素材開発を行い,カリキュラム開発に向けた授業での実践を計画した. 熊大附属小学校校内樹木の例と同様に,附属中学校校内,附属幼稚園園内の樹木画像データを作成し,熊大附属学校・園の106種の樹木の情報をデータベース化した.その電子図鑑での検索方法を,「場所から」,「名前から」に加え「形質から」,「落ち葉から」,「花粉から」も作り充実させた.また,教師が各学校独自の樹木電子図鑑を作れるように,作成用プログラムも開発し,各学校の樹木種全体画像があれば,樹種のパーツの共通部分は本データベースから移植して作成できるようにした.落葉樹については夏と冬の全体画像を充実させた.落ち葉堆肥置き場での分解者を実感できるためのバクテリア確認のために,簡易プレートの作製法を開発した.これらにより,「樹木葉の成長-樹木落ち葉(給食残滓)-落ち葉堆肥(生ゴミ堆肥)-微生物という分解者」のサイクルを校内にある生物素材を利用して実感できると考える.今後は芽生えから葉の展開,幹の成長も加えていく必要がある. ところで,児童と校内生物資源との触れ合いは,理科学習だけでなく,校庭掃除なども含めた種々の活動でなされ,その比率は後者の方がかなり高い.このようなことから,樹木データベースを活用でき,理科を横断して校内生物資源との触れ合いを高めることができる教材として,電子アルバムの作成を試みた.作成した電子アルバムは,従来の写真アルバムの代用品としてでなく,音や映像のディジタル・コンテンツも取り扱うことができる統合的アルバムとして捉えることができる.音に関しては音楽との合科授業も視野に入れ,楽音の作成ソフトウェアも別途開発を試みている.また電子アルバムの作成作業は,今日的課題である「ITリテラシーの育成」にも大いに寄与すると考える.
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Research Products
(5 results)