2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16500560
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
松浦 執 東海大学, 開発工学部, 助教授 (70238955)
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Keywords | 基礎教育 / 初等物理学 / e-Learning / 電子教材 / 学習管理システム / SCORM / Flash / 個別学習支援 |
Research Abstract |
学習履歴の多様化する理工系大学学部入学者のための,初等物理学のe-Learningコンテンツの制作を行った. 始めに理工系学部での物理教育e-Learningの準備・導入状況を,これを進めている主な大学の実際のコンテンツ制作従事者に対して行った.その結果次の傾向が知られた.近年の学生には特に実体的体験と結びついた知識理解の必要度が高まっており,そのための対面指導の重要性が著しく高まっている.限られた時間内に学習補強から一般的内容の教育を行うためには、授業時間外学習支援のe-Learningの併用が選択肢の一つとして重視されるようになっている.このことから物理でのe-Learningを効果的にするために本質的に不可欠な要素は,電子教材自体の有効性のほかに,緻密な個別学習支援機能と,授業時間外学習を促進する機能であると考えられた.しかし,現状では効果的なコンテンツと運用法の蓄積・確立が不十分であり,情報交換と成果物の共有が求められている.さらに,学生の知識や基礎学力の変化に対応した不断の更新が不可欠になっている. そこで,申請者がこれまで蓄積してきた初等物理e-Learningコンテンツをもとに,共有・配布・更新が容易な電子教材形態の検討を行った.各大学ではe-Learningでの個別学習管理のため,学習管理システムの導入が進んでいる.これに共通的に適用可能な教材とするためには,インターネットブラウザ上で簡易なシミュレーションやビデオの再生ができ,かつ,ドリル学習をSCORM規格でトラッキングできることが必要である.また,各教員が修正・編集・追加できることも重要である.以上の検討のもとにコンテンツ制作ベースとしてMacromedia Flashを用い,そのSCORMトラッキング機能を活用することとした. 以上の上に立ち,本年度は主として基礎数理と力学コンテンツの更新・再構築を行った.
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Research Products
(3 results)