2006 Fiscal Year Annual Research Report
工学基礎(数学・物理)教育における人間力教育に関する実践的研究
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16500563
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
青木 克比古 金沢工業大学, 基礎教育部, 教授 (80329367)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山野 剛助 金沢工業大学, 基礎教育部, 教授 (50064465)
松岡 史和 金沢工業大学, 基礎教育部, 教授 (10064461)
福田 一郎 金沢工業大学, 基礎教育部, 教授 (90064435)
大林 博一 金沢工業大学, 基礎教育部, 教授 (60169050)
槻橋 正見 金沢工業大学, 基礎教育部, 教授 (00064436)
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Keywords | 工学基礎教育 / 数理教育 / 人間力教育 / 学習意識・動機 |
Research Abstract |
(a)前年度のアンケート調査内容を見直し、入学生全員(約1800名)の学生の学習の意識・動機の調査(第2弾)を行った。質問は、1)実用、2)充実、3)報酬、4)関係の4つの志向区分でそれぞれ8問とし、合計32問とした。その分析を行うとともに、入学時から半年を経過し数理工統合科目を履修した後での追跡調査を行い、学習意識・動機の変化を調査した。 前年度で不十分であった新入生の学習意欲・動機の志向分布がかなり明確になり、実用志向の学生が多く入学しているものの、学部1学科でかなり異なる傾向があることが分かった。 また入学後半年経過した後での同じアンケート調査により、学生の学習意識・動機の変化が明らかになった。全体的は傾向として、定性的に言えば、学生の学習行動が少なくとも ・学習動機がより明確になり、目標を持ち学習する学生のグループ ・学習動機が、現実的になり、試験の成績を重視し、かつ周りに遅れまいと勉強している学生のグループ の2極化している。 これまでの2年間にわたるアンケート調査に基づいて、平成20年度からの新カリキュラムとして、学習意識・動機を考慮し、数理工統合の教育内容を、全学統一から学部別などに変更する。 (b)また、平成18年度から、人間力と基礎学力の涵養を目指し、カリキュラム上で科目での教育目標の中身を見直した。具体的には、数理工統合教育で課すレポートは、出題を工夫するととに、知的探求心を持って課題達成することを評価することとした。さらにこの仕組みの効果をアンケートなど調査した。 (c)さらに、『数理考房』の「数理の教材を作ろう」プロジェクトでは、テーマを選び、教材づくりを行った。テーマは、数理工統合I、II、IIIの教科書に関連し、それぞれ10テーマ、8テーマ、2テーマを取り上げた。これらの教材は「たった10分でわかる数理工」-学生による学生のためのヒント集-として、完成した。
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Research Products
(6 results)