2004 Fiscal Year Annual Research Report
Javaと数式処理ツールの統合型シミュレーション教材による遠隔教育システムの構築
Project/Area Number |
16500585
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
中村 泰之 名古屋大学, 大学院・情報科学研究科, 助教授 (70273208)
|
Keywords | 数式処理ソフトウェア / Java / 遠隔教育 / e-Learning / 物理教育 / シミュレーション |
Research Abstract |
本研究は,Javaと数式処理ソフトウェアとの連携による自然科学シミュレーション教材の開発と,それらを用いてサーバ上にシステムを構築し,インターネット上で公開することにより,遠隔教育を実現することを目的とするものである.平成16年度の実施計画としては次の3点を掲げた. 1.MapleNetを利用したJavaとMapleの数値計算エンジンとの連携によるシミュレーション教材の開発. 2.Webブラウザから実行可能なMapleを用いたシミュレーション教材の開発. 3.Maple以外の数式処理ソフトウェアも含めたJavaとの連携技術の調査. 1の計画に関しては,本来の目的がシミュレーションに数式処理ソフトウェアを利用しながら,リアルタイムなシミュレーションの実行を実現することであった.その手段としてJavaとの連携を模索していたが,数式処理ツール上でのアルゴリズムの工夫により,Javaとの連携なくリアルタイムシミュレーションの実行が可能であることが新たにわかった(Maple Summer Workshopでの講演(論文なし),Proc.of ICETA).よって,その手法を用いたシミュレーション教材を開発し,Web上(http://thomas.phys.cs.is.nagoya-u.ac.jp/~nakamura/Maple/App/)にて公開中である. 2は1と密接な関係にあり,同様に上記Web上にて作成したシミュレーション教材を公開中である. 3に関しては,Maple以外の数式処理ソフトウェアのうち,主にオープンソースソフトウェアを中心に調査を行った.その結果,Maxima(http://maxima.sourceforge.net/)を用いることにより,JSPなどのサーバサイドJavaとの連携で,Web上に数式処理ソフトウェアを用いたシミュレーション教材の開発が可能であると考えている.
|
Research Products
(2 results)