2004 Fiscal Year Annual Research Report
学習者が格フレームを用いて学習成果を入力する協働データベースの開発と実践
Project/Area Number |
16500586
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
須曽野 仁志 三重大学, 教育学部, 助教授 (50293767)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下村 勉 三重大学, 教育学部, 教授 (80150217)
正司 和彦 兵庫教育大学, 学校教育学部, 教授 (10029283)
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Keywords | データベース / 格フレーム / 学習成果 / コラボレーション / PBL / ポートフォリオ |
Research Abstract |
これまでの学習者参画型データベースの研究実践成果をもとに、総合的な学習や教科学習において、学習者が学習活動の中で体験したことや感想などを入力できる協働データベースの開発を進めた。文を入力する際、フィルモアが提唱した格文法の考え方に基づき、述語を中心に文入力ができるように、子ども用格フレームを提案した。学習者が活動・思考したことを文で表す場合、述語(動詞)に着目し、述語とともに関連する関連項目を付加する形式で、文を登録する。実際の文入力では、まず、述語から入力できるようにし、深層格である動作主、対象、道具、経験者、場所などをどのように入力できるかを検討した。述語については、「動作述語」「情報述語」「思考述語」に分類し、予め述語を表す絵(アイコン)を用意し、文入力の方法を考案した。 実際に、開発を進めた協働データベースは、小中学校におけるプロジェクト学習(Project Based Learning)で活用できる「PBLとり組みデータベース」である。その設計では、 PBLにおいて、どのような述語が使われるか、学習段階(とり組むトピックを探す、計画を立てる、とり組む、まとめる、発表する、振り返る、結果を評価する等)と、スキル(言語スキル、プレゼンテーションスキル、コミュニケーションスキル、IT(Information Technology)スキル等)の面に注目して述語を整理した。 今後、学習者が格フレームを用いて意味表現した形式で、述語から文をデータベースに登録することにより、学習成果の共有、学習者同士でのコラボレーション、学習者間のコミュニケーションの高まりを実証することが課題である。
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Research Products
(1 results)