2005 Fiscal Year Annual Research Report
学習者が格フレームを用いて学習成果を入力する協働データベースの開発と実践
Project/Area Number |
16500586
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
須曽野 仁志 三重大学, 教育学部, 助教授 (50293767)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下村 勉 三重大学, 教育学部, 教授 (80150217)
正司 和彦 兵庫教育大学, 学校教育学部, 教授 (10029283)
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Keywords | データベース / PBL / 協働学習 / 格フレーム / 学習支援 |
Research Abstract |
PBL(Project Based Learning)では、学習者がグループや個々にプロジェクトを設定し、その目標に向かって課題を探求していく。本研究では、小中学生がPBLの活動を進める中で、学習したことを登録できる「PBL協働データベース」を開発した。 開発にあたっては、これまでの学習者参画型データベースの研究実践成果をもとに、社会的構成主義の考えを重視した。その学習理論では、教師が意義ある学習に向かうように足場かけをしたり、協働学習を促進することが重要であり、PBLでの学習支援技法について、検討・整理した。 次に、PBLでの学習プロセスを、「Plan(計画)」「Study(研究、探求)」「Show(発信)」「See(振り返り、交流)」の4段階に分け、「PS3(ピーエススリー)モデル」を作成した。その4段階ごとに、学習者が学んだことをデータベースに登録できるように述語を整理し、格フレームを用いて、学習成果をデータベースに登録できるように述語中心入力の方法を検討した。 実際に開発した「PBL協働データベース」では、学習者がPBLでとり組んでいく中で、プロジェクト名、学習記録、学習成果、振り返り等を、個々やグループごとに、Webブラウザを用いてデータ入力が可能である。さらに、データベースから自分(たち)のとり組みを一覧にしたり、仲間がとり組んでいることを閲覧し、学習成果の共有をはかったり、協働学習を促進させるデータベースシステムに改善した。 今後、学校現場での実践を通じて、システムの有効性を検証する予定である。
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Research Products
(1 results)