2004 Fiscal Year Annual Research Report
遠隔コミュニティ間の相互理解におけるオルタナティブ・メディアの有効性の検討
Project/Area Number |
16500592
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Research Institution | Naruto University of Education |
Principal Investigator |
藤原 伸彦 鳴門教育大学, 学校教育実践センター, 助教授 (60333564)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
畦地 真太郎 朝日大学, 経営学部・経営学科, 助教授 (00326563)
崔 銀姫 北海道東海大学, 国際文化学部・国際文化学科, 講師 (30364277)
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Keywords | オルタネイディブ・メディア / 遠隔コミュニティ / 他者・他地域理解 / POCコミュニケーター |
Research Abstract |
本研究の目的は,マスメディアに対するオルタナティブとして,インターネットを介したコミュニケーションによって他者理解・他地域理解がどのように変容してゆくかについて検討することである.利用したコミュニケーションツールは,POCコミュニケーター(以下,POC)である.POCでは,静止画に短いテキスト情報を組み合わせた「メッセージ」を複数並べ,紙芝居のような形式で提供する情報を作成し,それをインターネット経由で共有する.本年度は,以下の2実践を通じてこの課題に取り組んだ. 【実践1】 2004年7月第2〜4週の間,北海道東海大学(北海道札幌市),朝日大学(岐阜県瑞穂市),鳴門教育大学(徳島県鳴門市)の国内3地点をPOCで結んだコミュニケーション実践を行った.各大学の学生がPOCを介して自分の地域を紹介した.実践が短期間であったこともあり,提供される情報はマスメディアでも見られるものが多く,また,質問やコメントといった相互のコミュニケーションはあまり現れず,どちらかといえば各地域からの情報提供が行われることが多かった. 【実践2】 実践1より長期間(2004年11月〜1月の10週間)にわたる実践を実施した.参加したコミュニティは,北海道東海大学,朝日大学,東海大学(神奈川県平塚市),鳴門教育大学の国内4地点。各大学の学生がPOCを介して自分の地域の日常的な風景を紹介しあった.実践の中盤に他地域に対して質問をするように教示したこともあり,他地域についての理解と印象に変化が生じた. 次年度は,大韓民国の2大学と国内3大学の5地点を結んだ国際間コミュニケーション実践を実施する予定にしており,その準備として,研究代表者・研究分担者が数回にわたり韓国の各大学を訪れ,研究協力の依頼と必要な機材の設定,実践のための打ち合わせを行った.
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Research Products
(2 results)