2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16500595
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
山下 茂 大分大学, 教育福祉科学部, 教授 (00166670)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大岩 幸太郎 大分大学, 教育福祉科学部, 教授 (90223726)
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Keywords | タブレッドPC / 手書き入力 / 協同学習 / 共有ホワイトボード(NOTA) / Web based Learning / 携帯電話 / GPS |
Research Abstract |
簡単にアクセスでき,手書き入力可能なシステムを利用することにより,情報教育を導入し易くし,情報教育の目標とすることが達成できることを明らかにするために,2年目の研究も,県下の小学校の協力の下実施した。Webサーバを大学に置き,学校からネットワーク経由でHPの作成を行なった。 本年度は,昨年の理科の植物観察授業の継続と,別な視点から取り組むために総合的な学習の時間で「平和学習」を題材にした授業実践を試みた。前者では,昨年利用した携帯電話の写真機能やメール機能の他,インターネット回線で利用するiアプリのソフトを開発し,携帯の写真を,HP作成のWebサーバに直接送信できる機能を組み込み研究した。学校の先生からの調査では,IT機器を活用した観察により植物への関心も養えたといえる。後者では,住んでいる地域との交流授業として,校区の方から戦争体験を収集し,インタビューと現場や遺品の写真から,平和授業のHP作りを行なった。いずれの授業実践でも,手書き入力可能なWebシステム「NOTA」(永田周一氏作成)を使い協同学習でのHP作りを行なっている。HP上で手書きの感覚で作業がおこなえることにより,子供の自由な表現が可能で,様々な思いや発想などを簡単に表現し,自分の伝えたいことをどのように表現したら分かってもらえるか,子供たち自らが表現を工夫することで,創造力,表現力などの能力を育成できたといえるだろう。PTAから高い評価を受けた。 今回の取組みにおいて,児童達はHP作りに積極的に関心を示し,情報の発信に意欲的になってきた。今回のような適切な体験ができるように授業や学習活動を設計することで,「情報社会に参画する態度」の育成につなげることができた。また教員主導から子供主体へという展開がおこないやすく「情報活用の実践力」育成にも効果があった。
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